● キヤノンだけではない自動化の流れ 少子高齢化の進むわが国には重要な動き わが国を代表する企業の一つであるキヤノンは、2018年を目途に国内のデジタルカメラ生産を完全自動化の工程に変える予定だ。 【詳細画像または表】 大分の生産子会社内に約130億円を投じて、AI(人工知能)を持ったロボットなどによる生産技術を研究・開発する拠点を創設する。そこで開発するロボットなどを使って、熟練技術者の技術を自動生産ラインに置き換える。生産コストは約20%削減できる見通しだ。 そうした生産自動化の流れは、キヤノンの他に三井造船や三菱重工業などの重工業、オムロンなどの医療品分野、さらにはキユーピーなど食品部門にも及んでいる。生産の自動化によって、多くの分野で企業の国際競争力が上昇することが期待できる。 また今後、人口減少、少子高齢化が急速に進むわが国にとって、労働力をロボットなど機械に代替できるこ