神戸市教育委員会は、小中学校などの校長や教頭への昇任試験を今年度からすべて廃止し、面談などで登用する方針を決めました。忙しさから、管理職になりたがらない教員が増えていることが背景にあり、全国でもめずらしい取り組みです。 しかし、昇任試験を受けようとする教員は年々減っており、市立小学校の昇任試験の倍率はおよそ10年前には5倍程度でしたが、昨年度は1.5倍まで低下しています。 市教育委員会は、阪神・淡路大震災のあと財政難に陥り教員の採用数を減らしてきたことに加えて、管理職の忙しさや責任の重さから昇任を嫌がる教員が増えていることが背景にあるとしています。 教育委員会はおととしから教頭が校長に昇任する際の試験を免除していますが、今年度からは、管理職昇任試験をすべて廃止し、面談のみ行うということです。 文部科学省によりますと、こういった取り組みは全国でもめずらしいということです。 神戸市教育委員会は