グローバル化の時流の中で、何を学び、何を大切にするべきか? 26歳でイギリスのケンブリッジ大学物理学部に留学し、博士号を取得、世界的専門誌“Nature Materials”に論文を載せるなど物理学者としての実績を上げながら、現在はオックスフォードで近代日本社会の研究に取り組み、特に教育社会学を学ぶ。地元鹿児島では起業家として教育系NPO法人を設立中。多岐にわたる活動を行う30歳・岡本尚也氏が本連載で英国2大名門校、いわゆる「オックスブ リッジ」での実体験を基に英国流の「知」を語る! オックスブリッジ(=オックスフォード+ケンブリッジ)では、異なる背景を持つ人材の交流を日常的に可能にするシステム(前回紹介したカレッジ制)に、議論好きの学生たちの気質も相まって、面白いアイデアが生まれやすい。中には、実際に形になるものもある。今回は、想像されたアイデアを形にする力の根源について話を進めたい。