政府が今国会に提出を予定している健康増進法改正案で、医療機関の敷地内が全面禁煙となる方針であるのに対して、がん患者が最期の時を過ごす緩和ケア病棟での喫煙を例外的に容認するよう、緩和ケア医らが求めている。同法改正案は、非喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙を防ぐのが目的。厚生労働省は「患者が集まる医療機関は配慮が特に必要」と説明する。 これに対して、緩和ケア病棟を持つ病院などで作る日本ホスピス緩和ケア協会は、敷地内禁煙によって喫煙者が同病棟への入院を断られたり、退院を迫られたりする事態を懸念。全面禁煙の対象から除外するよう求めている。 同協会の約200施設が答えた調査では16%の施設が病棟に喫煙所を設けていた。他に、玄関横やベランダでの喫煙を認める施設もある。志真泰夫・同協会理事長は、「残り時間の少ない人を追い詰めるのはいかがなものか」と訴える。
生活保護受給者の自立支援を担当する神奈川県小田原市の複数の職員が、「保護なめんな」「不正を罰する」などと、受給者を威圧するような文言をプリントしたジャンパーを着て各世帯を訪問していたことがわかった。 職員が自費で作ったとみられ、市は16日、不適切だとして使用を中止させた。専門家は「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」と批判している。 市によると、ジャンパーを着ていたのは、生活保護受給世帯を訪問して相談に応じるなどする市生活支援課のケースワーカー。在籍する25人の大半が同じジャンパーを持っていた。 ジャンパーの背面には「我々は正義だ」「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おう。クズである」などの文章が英語で書かれている。
大手広告会社・電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)の過労自殺問題を受け、厚生労働省は26日、違法な長時間労働があった大企業に対し、行政指導段階での企業名の公表基準を引き下げることなどを盛り込んだ緊急対策を公表した。 現行の月100時間超の違法な長時間労働を、月80時間超に見直す。早ければ来年1月に各労働局に通達し、適用する。 行政指導段階での企業名の公表について、昨年5月に導入された現行の基準は、1年間に3事業所で、10人以上または4分の1の従業員に月100時間超の違法な長時間労働があった場合としている。しかし、過労による労災認定についての基準はなく、これまでに公表されたのは1社だけだった。 今回の見直しでは、長時間労働の基準を月80時間超に引き下げ、事業所数も年間2か所とした。また、複数の事業所で過労が原因の労災が認定された場合も、新たに公表の対象に加えた。
不妊男性の精子を針で卵子に注入する顕微授精で生まれた男児は成長後、一般男性より精子の濃度が薄く、活発な精子の数が少ないなどとする調査結果を、ベルギーの研究チームが欧州生殖医学会誌に発表した。 男性不妊の要因が、顕微授精で親から引き継がれたことが分かったのは初めて。 研究チームは、顕微授精で生まれた18~22歳の男性54人を、自然妊娠で生まれた同世代の一般男性57人と比較。全体として精子の濃度は半分程度と低く、活発な精子の数は3分の1程度と少なかった。 顕微授精は体外受精の一種で、精子の数が少なかったり、動きが悪かったりする場合に行う。最近は体外受精の成功率を上げるため、顕微授精を選ぶ例も増えている。現在主流の方法は1992年にベルギーで開発され、国内でもこの方法で94年から2014年までに少なくとも9万人以上が生まれている。ベルギーでは、生まれた子どもの長期追跡調査が行われ、初期に生まれた
災害が起きると、必ず深刻な問題となるトイレ。断水や排水管の損傷で家の水洗トイレが使えなくなったら、仮設トイレを使うしかない。だが、日頃の準備次第では、家のトイレで用を足すことができるという。 「災害食」に関するコラム を先月、寄せてくれた管理栄養士の今泉マユ子さんが、9月1日の「防災の日」を機に、災害時に家庭で使うさまざまなトイレを試し、体当たりリポートを書き下ろしてくれた。失敗だらけの“奮戦記”を読んで、失敗しない「災害用トイレ」を準備してはいかがだろう。 阪神・淡路大震災、東日本大震災など大震災が起きるたび、トイレの問題が浮上します。トイレに行かなくて済むように水分摂取を控えたりすると、脱水症状を招きます。最悪の場合、血栓ができてエコノミークラス症候群など命にかかわる事態になりかねません。私は日頃、日本災害食学会災害食専門員、防災食アドバイザーとして、災害時の食事の大切さをお伝えしてい
PTA――その名称はよく聞くものの、実際に何をやっているのか、説明できるお父さんがどれだけいるだろうか。PTA活動の主体は母親であることが多く、父親がその実態に触れることは少ない。とはいえ、タレントの菊池桃子さんが3月に「PTAは任意」と、その強制性について言及して大きな反響を呼ぶなど、PTAはしばしば議論の的になる。妻から、役員決めや平日の活動などについて、グチを聞かされた経験がある人もいるだろう。一体なぜ、妻はPTAを忌み嫌うのか。『PTAをけっこうラクにたのしくする本』などの著書もあるライターの大塚玲子さんに、PTAが嫌われる理由と、新しいPTAのあり方と楽しみ方について解説してもらった。 PTAはなぜ嫌われるのか 以前から事あるごとに話題になる“PTA”。妻あるいは職場の女性が、舌打ちせんばかりの勢いでその単語を口にするのを、みなさん一度は聞いたことがあるでしょう。「よほど恐ろしい
裁判などで確定した養育費や賠償金の不払いが横行していることから、法務省は、支払い義務を負った債務者の預貯金口座を裁判所を通じて特定できる新たな制度を導入する方針を固めた。 強制執行を容易にするため、裁判所が金融機関に口座情報を照会して回答させる仕組みで、早ければ今秋にも法制審議会(法相の諮問機関)に民事執行法の改正を諮問する。不払いに苦しんできた離婚女性や犯罪被害者など多くの債権者の救済につながる可能性がある。 裁判所の判決や調停で支払い義務が確定したのに債務者が支払いに応じない場合、民事執行法は、裁判所が強制執行で債務者の財産を差し押さえられると定めている。だが、現行制度では債権者側が自力で債務者の財産の所在を特定しなければならず、預貯金の場合は金融機関の支店名まで突き止める必要がある。
大手予備校「駿台予備学校」の現代文の講師が執筆し、関連会社「駿台文庫」が昨年2月に出版した大学入試用の漢字問題集「生きるセンター漢字・小説語句」に、性的な表現が多数含まれていたとして、駿台文庫は13日、問題集の販売停止と、書店の在庫回収を決めた。 この問題集は、例文中に傍線が引かれたカタカナを漢字に置き換え、同じ漢字が当てはまる語句を選択肢から選ぶ形式の問題など700題以上を掲載。この中に「彼女の体のユルやかなラインが僕をほっとさせる」「教授と私のミッセツな関係を誰にも気づかれてはいけない」などの例文があり、インターネット上で「セクハラだ」などと批判する意見が上がっていた。 駿台予備学校などを運営する学校法人「駿河台学園」(東京)によると、問題集は2万8000部発行され、一部は高校の教員にも配布された。著者の講師は「受験生が覚えやすい例文を目指した」と話しているという。同学園では「女性の編
今月から始まった共通番号(マイナンバー)制度で、千葉県内の男性が自身の番号をインターネット上で公開していたことが分かった。 国の第三者機関「特定個人情報保護委員会」は27日、マイナンバー法違反の疑いがあるとして、男性とサイト運営会社に対して文書で削除を要請した。同法では必要な手続きを除き、他人に番号を知らせることを禁じており、同委による削除要請は初めて。 同委などによると、男性は、19日付の自分のブログに番号を明記するとともに、番号が記載された住民票の画像を掲載した。男性のブログには、「番号制度を拒否します」などと書かれている。 同委が男性のブログを見つけた後、男性の住む自治体からも同委事務局に連絡があり、発覚した。
過激派・中核派の拠点「前進社」(東京都江戸川区)で今年5月、活動家の男性が5日間監禁された後、屋上付近から転落し、一時意識不明の重体になる事件があったことがわかった。 警視庁公安部は28日、男性を監禁し、転落させたとして、監禁致傷容疑で同派活動家の男2人を逮捕した。同派内部で「総括」と称した暴行が依然として続いているとみて、解明を進める。 捜査関係者によると、2人は5月上旬、仲間の活動家の男性を5日間にわたって前進社の建物内に監禁した上で、5階の屋上付近から転落させた疑い。男性は、屋上の雨どいから逃げようとした際に転落して意識不明の重体となったが、その後、回復した。 公安部によると、中核派は最近、組織性を前面に出さずに市民団体のデモに加わる「ソフト路線」を進めており、逮捕された2人も、安全保障関連法案に反対する国会前のデモに参加していた。
北海道白老町竹浦の海岸で2月26日、動物にかまれた痕のある女性の遺体が見つかり、道警苫小牧署は23日、放し飼いにされた土佐犬が女性を襲って溺死させたとして、町内に住む飼い主の無職佐治清容疑者(65)を重過失致死容疑で逮捕した。 容疑を認めているという。 発表によると、女性は同町、無職橋場トミ子さん(59)。佐治容疑者は2月26日午前、周囲を確認せずに犬をつなぐ綱を放した結果、犬が橋場さんを襲い、転倒させ、溺死させた疑い。 捜査関係者によると、遺体には犬にかまれたような痕が複数あった。付近の住民が同じ頃、海岸で土佐犬を放していた佐治容疑者を目撃しており、同署が事情を聞いたところ、「犬が倒れている女性をかんだ」などと説明したという。
補給艦「ときわ」の乗組員が毎週金曜に食べているカレー。19日には全国から各艦自慢の逸品が横須賀に集う(ときわ船内で) 海上自衛隊の艦船や部隊で作られたカレーライスの味を競う「護衛艦カレーナンバー1グランプリ in YOKOSUKA」が19日午前9時から、横須賀市の海自横須賀基地で開かれる。全国のイージス艦や補給艦など15隻が集結し、潜水艦部隊を合わせた計16品のカレーを一般市民に食べてもらい、投票でチャンピオンを決める。(光尾豊) グランプリは昨年12月、長崎県佐世保市で初開催されたが、この時は佐世保基地所属艦だけの参加だった。大湊(青森)や舞鶴(京都)、呉(広島)など全国の基地から味自慢の艦船が一堂に集まるのは横須賀が初めてだ。 各艦が参加する「艦隊訓練」のタイミングに合わせることで開催が実現。横須賀地方総監の武居智久海将は「各艦の調理員も優勝目指して意気込んでいると聞いている。海自自慢
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