戸建て住宅の販売不振が鮮明になっている。中でも「パワービルダー」と呼ばれる、低価格帯の戸建てを販売する会社の業績悪化が著しい。 分譲戸建て住宅の販売棟数で「シェアナンバーワン」を掲げる飯田グループホールディングス(以下、飯田GHD)は4月8日、2024年3月期の業績見通しについて売上、営業利益、純利益いずれも下方修正を発表。注文住宅を主力とするタマホームが4月11日に発表した2024年5月期第3四半期決算も、大幅減益となった。 新型コロナ下で一時的に活況を呈した戸建て市場に、いま何が起きているのか―。 最前線で土地の仕入れや住宅販売を行う営業マンや、住宅事情に詳しい専門家らの証言から、戸建て市場の動向を読み解いていく。 【決算解説記事】建売住宅がピンチ? いま「戸建てが売れない」ワケを飯田GHDの決算から分析 値引き合戦で在庫処分 飯田グループホールディングス(以下、飯田GHD)の業績不振