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ブックマーク / jp.gamesindustry.biz (15)

  • 【月間総括】PS5の初動はワンダースワン程度。ソニーは日本市場を見限った

    11月10日にXbox series X/S,11月12日にPlayStation 5が発売された。今月は,これについて詳細に考えていきたい。 結論から先にお話しすると,国内への供給が非常に少なく,大変失望した。ファミ通のデータでは,PS5は初週が11.8万台,2週目が4.3万台と惨憺たる数字である。Xbox series X/Sも同2.1万台,3600台,そして発売4年めでピークアウトがいつも囁かれるSwitchは11.6万台,16万台と両者を圧倒しているので,非常に少ない台数でのスタートとなったと言わざるをえない。 規模感ではPS4やSwitch初動の1/3程度にすぎない。そして,この台数は,撤退に追い込まれたセガのドリームキャスト,バンダイのワンダースワン,大きな損失を計上したPS3を若干上回る水準にすぎないのだ。 もう少し分かりやすくするために,グラフで視覚化してみよう。 ●発売か

    【月間総括】PS5の初動はワンダースワン程度。ソニーは日本市場を見限った
  • 特徴的なアートスタイルはこうして作られた。「OCTOPATH TRAVELER」開発秘話 - GamesIndustry.biz Japan Edition

    2018年10月14日,神奈川県・パシフィコ横浜にて,Epic Japanによる技術カンファレンス「UNREAL FEST EAST 2018」が開催された。Unreal Engine 4(以下,UE4)の最新情報と,UE4を使ったタイトル開発事例を通じた各種セッションが行われ,会場ではVRや製造業,UE4を使ったVtuber講座も登場するなど,多彩な技術情報を見ることができた。 先の記事でも紹介したように(関連記事),会場ではNintendo Switch向けRPG「OCTOPATH TRAVELER」についての講演,「Nintendo Switch『OCTOPATH TRAVELER』はこうして作られた」が行われている。特徴的なアートと世界観である次世代のドット表現をUE4でどのように作り上げたかが,惜しげもなく語られていた。ここではセッションの模様を紹介したい。 唯一無二のグラフィッ

    特徴的なアートスタイルはこうして作られた。「OCTOPATH TRAVELER」開発秘話 - GamesIndustry.biz Japan Edition
  • 増え続ける工数を変わらぬ人数で捌いていくフロムソフトウェアの方法論

    2018年3月30日,大阪府・グランキューブ大阪で「Game Creators Conference '18」(GCC'18)が開催された。 GCC'18は関西発のゲーム業界向けゲーム開発カンファレンスだ。関西地区のゲーム企業有志による「勉強会」を母体としたイベントだったが,いまや4トラック24セッションという規模という一大イベントに成長している。地元である関西企業によるセッションのほかに,東京などからこのイベントのために多くの企業が参加している。 ここではそんなうちの一つであるフロムソフトウェアによる講演の模様を紹介してみたい。「複数タイトルの開発を維持しつつ大規模化に適応した中小企業エンジニアの取り組み」というタイトルの講演だが,「複数タイトルの開発を維持」「大規模化」といったあたりはちょっと見ただけでは意味が分からないかもしれない。 さて,フロムソフトウェアといえば,初代PlaySt

    増え続ける工数を変わらぬ人数で捌いていくフロムソフトウェアの方法論
  • 1か月かけてJavaScriptで13KBのゲームを作るゲームジャム「js13kGames」がもたらした知見とは

    ゲームジャム(Game Jam)にはさまざまな形があるが,その多くは24〜48時間という短時間でゲームをゼロから完成させることを目指す。だがその一方で,1か月という余裕のあるスケジュールでゲームの完成を目指すゲームジャムも存在する――ただしコードが合計で13KBを超えてはならないという,別の縛りがそこにある。はたして,この特殊なゲームジャムによって,参加者はどのような知見が得られるのだろうか? Game Industry Conferenceでの講演の模様をお届けしたい。 短時間(24〜48時間)でゲームを作る「ゲームジャム」というイベントは,全世界で一斉に開催するグローバルゲームジャムを筆頭に,さまざまな団体(あるいは企業内)で行われている。 そして,これまで多くの場合,「ゲームジャムがもたらすメリット」について語られてきたが,その一方で「ゲームジャムが持つ問題点」も,少しずつ開発者の間

    1か月かけてJavaScriptで13KBのゲームを作るゲームジャム「js13kGames」がもたらした知見とは
  • ゲームミュージックはハリウッドから解放されなければならない - GamesIndustry.biz Japan Edition

    「Get Even」のゲーム音楽を担当した作曲家Olivier Deriviere氏が,生演奏の音楽とリアルタイム生成のサウンドトラックのメリット,そして映画音楽を模倣する愚かさについて議論する。 Deriviere氏は実験的なゲーム音楽作曲家の一人だ。 今や忘れ去られた感のあるカプコンの人気作品,Sci-Fiアクションゲーム「Remember Me」のゲーム音楽の作曲家,というのが一番分かりやすいかもしれない。彼は10年以上の歳月を費やしてゲーム音楽の可能性を探求し,オーケストラ演奏だけが提供できると信じるスペシャルな感覚を,可能な限りその音楽に加えている。 「私は15年かそれ以上前にこの業界に入りました。もともとクラシック音楽の訓練を受けていましたが,同時に私自身がハードコアなゲーマーだからです」と彼はGamesIndustry.bizに語る。「ゲーム業界で何かをしたいと思い,『Obs

    ゲームミュージックはハリウッドから解放されなければならない - GamesIndustry.biz Japan Edition
  • [Unite]Nintendo Switchのローンチに通信対戦ゲームをリリースする!「スーパーボンバーマンR」の挑戦

    [Unite]Nintendo Switchのローンチに通信対戦ゲームをリリースする!「スーパーボンバーマンR」の挑戦 2017年5月9日,Unity主催の大型カンファレンス「Unite 2017 Tokyo」の2日めに,Nintendo Switch向けタイトルのUnity事例セッション「Unityを使ったNintendo Switch ローンチタイトル制作〜スーパーボンバーマンRの事例〜」と題する講演が行われた。 Uniteの基調講演においては,UnityはNintendo Switchのローンチタイトルで実に5作品に採用されていることが発表された。その一つが「スーパーボンバーマンR」である。パブリッシャはコナミデジタルエンタテインメント,開発はヘキサドライブが担当している。セッションはその開発とノウハウを振り返るものだ。 まずコナミデジタルエンタテインメントの岡村憲明氏がタイトル概

    [Unite]Nintendo Switchのローンチに通信対戦ゲームをリリースする!「スーパーボンバーマンR」の挑戦
  • [Unite]Unityによる最新PSVRの事例(前編):「傷物語VR」のVRプロジェクションマッピングとは

    2017年5月9日,都内で開催された「Unite 2017 Tokyo」の2日めに「最新 PSVR コンテンツ制作事例紹介 with Unity」と題して,PSVRのコンテンツの現状を知る講演が行われた。 昨年10月に発売されいまだ品薄状態が続くPSVR,PS4の現状を振り返りつつ「360度動画」「空間を活用した動画素材利用」「フルCG世界・実在体験(レポート後編で紹介)」をテーマにVRコンテンツの現状を紹介するのがセッションだ。 最初に登壇したのは,ソニー・インタラクティブエンタテインメントの秋山賢成氏だ。すでに公開されているとおり,PSVRの出荷台数は全世界で91万台である。秋山氏は,いまはもっと台数が伸びているとしつつ,まだまだ供給が追いついていない現状に「SIEJAとしても頑張っています。いましばらくお待ちください」と申し訳なさそうに弁解していた。その一方で「PS4は5000万台

    [Unite]Unityによる最新PSVRの事例(前編):「傷物語VR」のVRプロジェクションマッピングとは
  • [Unite]映像制作にも使える高機能シェーダ「ユニティちゃんトゥーンシェーダーVer.2」はどのように作られたのか

    2017年5月9日,都内で開催されている「Unite 2017 Tokyo」で,ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのコミュニティエバンジェリスト小林信行氏による「Unityで楽しむノンフォトリアルな絵づくり講座:トゥーンシェーダー・マニアックス」と題した講演が行われた。 ゲームで3Dグラフィックスを扱うにも表現方法はさまざまだ。海外の最新ゲームのようにリアルタイム処理でひたすらフォトリアリスティックな表示を追い求める方向もある一方で,まったく写真調でない絵柄,つまりノンフォトリアリスティック(NPR)でのレンダリングもゲームでは多用されている。いわゆるアニメ調のキャラクターが登場するような作品だ。世界的にはさほど人気があるとは言えないのだが,こと日国内ではフォトリアルよりも好まれる傾向にある。 そこで用いられる,一般にセルシェーディングやトゥーンシェーディングなどと呼ばれる描画法は,基礎

    [Unite]映像制作にも使える高機能シェーダ「ユニティちゃんトゥーンシェーダーVer.2」はどのように作られたのか
  • [GDC 2017]「Forza Horizon 3」の美しすぎる空はどのように作られたのか

    2017年3月3日,「Game Developers Conference 2017」最終日に「Shoot for the Sky:The Ambitious HDR Time-lapse Skies of Forza Horizon 3」と題されたセッションが行われた。 最近のゲームでのグラフィックスがフォトリアルになっているのは皆さんご存じのことだろうが,とくに自動車はCGと親和性が高く,スクリーンショットを見て実写と判別するのがだんだん難しくなってきている。とくに近年は自動車以外の部分の画質改善が目覚しい感じだ。 2016年9月に3作めが発売された「Forza Horizon」はForzaシリーズのスピンアウト作品ながら,編に並ぶくらいの人気を博しているシリーズだ。ストイックにサーキットを走るMotor Sportに対し,世界各地の公道を走るHorizonでは景観も見どころの一つで

    [GDC 2017]「Forza Horizon 3」の美しすぎる空はどのように作られたのか
  • [GDC 2017]ゼルダの伝説に関する講演がYouTubeで公開に

    「Game Develoers Conference 2017」で2017年3月1日に行われた任天堂の開発者による「「Change and Constant: Breaking Conventions with 'The Legend of Zelda: Breath of the Wild'」の講演の模様がYouTubeで公開されている。 作のディレクターを務める藤林秀麿氏と,テクニカルディレクターの堂田卓宏氏,アートディレクターの滝澤 智氏の3氏が登壇し,任天堂にしては珍しくエンジンの関わる部分などの詳細まで言及したことで注目されたセッションだ。4Gamerの記事では2回に分けて内容をお伝えしているが,すべてをお伝えできてるわけではない。通常のセッション時間は1時間なのだが,この講演だけは90分を使って行われたという密度の濃いセッションをぜひ自身でも確認してみてほしい。講演は日語主

    [GDC 2017]ゼルダの伝説に関する講演がYouTubeで公開に
  • GCC'17レポート:ガチャピンやピカチュウの骨格は? ゲーム業界における美術解剖学の活用法

    3Dモデルやフィギュア造形において昨今重要視されているであろう解剖学。リアルな造形を目指すなら必須の知識であるが,専門的な学びをしていないとなかなか触れることの世界でもある。そんな解剖学の世界を「エンターテイメント業界における美術解剖学の活用方法」と題して,基礎からその学び方を紹介したのが講演だ。 「美術の世界では,鑑賞者を楽しませるために絵画は進化してきた歴史を持つ」と講演をスタートさせたのは,Skeleton Crew Studio代表取締役の村上雅彦氏だ。絵画の進化によって人間のストーリーまでも感じさせるようなリアルさ,リアリティのある人間の表現が欠かせなくなってきたという。なぜなら違和感を感じてしまったとたん,物語が薄っぺらいものになってしまうからだ。このため,リアリティのある人物表現は美術の進化においても重要だったという。その美術の進化とともに研究されていたのが,リアリティのあ

    GCC'17レポート:ガチャピンやピカチュウの骨格は? ゲーム業界における美術解剖学の活用法
  • Nintendo Switchはインディーズ開発者に向けても開放。開発機の価格は「5万円程度」

    日(2017年2月18日)開催された,関西最大のゲーム開発者向けカンファレンス「Game Creators Conference 2017」のセッション「Nintendo Switchにおけるタイトル開発〜プラットフォーマーとサードパーティーの二人三脚の取り組みについて〜」で,任天堂のサードパーティ担当者が,Nintendo Switchのプラットフォームをインディー開発者に向けても開放する予定だと明らかにした。 2016年7月から始まった施策により,法人格を持たないゲーム開発者でも,任天堂の開発者向けポータルサイト「Nintendo Developer Portal」のアカウントを取得し,Wii Uやニンテンドー3DS向けタイトルを開発・配信できるが,Nintendo Switchもこれに倣って扱われることが発表となった。 また,これまで個人・小規模開発者にとってはやや高額であった開発

    Nintendo Switchはインディーズ開発者に向けても開放。開発機の価格は「5万円程度」
  • インディゲーム開発者の視点から見た「Nintendo Switch」

    2017年1月13日,都内・国際展示場(東京ビッグサイト)にて,任天堂による独自イベント「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」が開催された。続く14日・15日には一般への体験会も開催され,稿が掲載される頃には実際にNintendo Switchを体感したゲームファンも多いことだろう。 メインカンファレンスであるプレゼンテーション全体のレポートはこちらの記事をご覧いただくとして,筆者はゲーム開発の視点から,Nintendo Switchの魅力とそのポテンシャルを分析する。 「Switch & Play」任天堂が提唱するプレイスタイルはゲーマーのニーズに沿っているか? プレゼンテーションから読み取れた戦略と展望 プレゼンテーションが開始されると,まずは君島達己社長が登壇し,早々にNintendo Switch体価格と発売日が発表された。既報のように発売日は201

    インディゲーム開発者の視点から見た「Nintendo Switch」
  • 2015年度ゲーム業界決算まとめ(その2)

    4月1日から翌年の3月31日までの期間は多くの会社で会計年度として使われている。その期間でのゲーム業界上場企業各社の業績をまとめてみた。すでに第1弾の記事は掲載しているのだが,その第2弾をお届けする。今回は,モバイル&ネットワークゲーム中心の会社をピックアップして2015年度の振り返りと今後の展望をまとめてみたい。 なお,プラットフォーマー,一般ゲーム企業については「決算まとめ(その1)」を参照してほしい。 2015年度ゲーム業界各社決算まとめ(その1) ●ガンホー・オンライン・エンターテイメント 徐々に下り坂の感はあるが,まだまだ存在感のあるガンホー。営業利益率は44.6%だ。パズドラ1というわけではないものの,決算短信などはほとんどがパズドラの話題で埋まっている。パズドラに並ぶタイトルというのはまだ現れていない。 説明会資料より。上のグラフでの第3四半期(ガンホーの決算年度では201

    2015年度ゲーム業界決算まとめ(その2)
  • なぜインディーズゲームは失敗していくのか?

    多くのスタジオが,収益の縮小を経験している。しかし,大半においてその原因はマーケットの現状を誤解していることにある。 現在,インディーズゲームは特筆すべき時代を迎えている。ツールと流通の一般開放により,あらゆる種類のクリエイターにクリエイティブな可能性と,市場で販売する道が拓かれたのだ。それに伴い,1人で自室で開発しているところから,ある程度豊富な資金を持ち,会社から独立してやっていこうとするベテラン開発者集団まで,さまざまな新しいスタジオが乱立している。ニュースで取り上げられるようなサクセスストーリーは,ゲーム制作を仕事にしたいと夢見てきた誰の目にも投資の炎を燃え立たせる。 その頂点は,25億ドルで買収された「Minecraft」だろう。そして,かなりどころか,そこそこ売れた程度のインディーズゲームですらも,大金を生み出している。かつてPC向けのゲームを作っていたインディーズのクリエイタ

    なぜインディーズゲームは失敗していくのか?
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