2016 - 08 - 10 【怪談】亀隠し 怪談 雑記 鬼だ逃げろと隠れん坊、巫山戯、飛び跳ね、駆け回る、矢庭に変易お天道は、 狐の嫁入り 土砂降りだ、てんでに散り散り逃げ惑い、何時の間にやら独りきり、御堂に駆け込み雨宿り、和郎故の六感か、嫌な気色に心付き、 御堂を覗くが空っぽで、屈んで覗く縁の下、闇がり慣れろと目を凝らす、闇がり 住いの薦被り、暗くて面様見えないが、牡丹餅あるよと囁いた、手招く御手々は真黒で、おいでおいでと囁いた、 和郎故の六感は、不穏な空気を感じ取り、一歩後ろに後退り 、逃げ出すために振り向くが、黒い御手々に 掴まれて、驚き腰抜け尻を着く、 縁の下から 高笑い、旨そな臭いだ、上物だ、こっちへおいでと囁いた、黒い御手々は足掴み、闇がり 陰へと引き摺った、既の所で柱に縋り、足掻いて脚を我武者羅に、暴れ引き抜き仕懸るが、脚に劇痛感取して、鼻も涙も小便も、弛み止まらず垂れ流