郵便不正事件で無罪判決が確定した村木厚子・厚生労働省元局長(現・内閣府政策統括官)が18日、参院の行政監視委員会に参考人として出席。特捜部の取り調べの「全過程」の録音・録画が試行されることについて「改革が進んでいくのではという大きな期待を持っている」と評価した。 一連の不祥事を受けて設置された「検察の在り方検討会議」が3月末に江田五月法相に提言して以後、村木さんが公の場で検察改革について語ったのは初めて。村木さんは「供述調書だけに重きを置くと、同じような事件が必ず起きる」と指摘したうえで、「改善してほしい点」として、(1)客観的な証拠や公判での証言を重視する(2)取り調べの「全過程」を可視化する(3)取り調べ時に弁護士と内容について相談できるようにする――ことを挙げた。 委員会には「全過程」の録音・録画を最高検に指示した江田法相も出席し、「大変なご苦労をかけてしまい、本当に申し訳なく思