北海道帯広市のショッピングセンター「イオン帯広店」で先月22日、立体駐車場3階から乗用車が地上に転落、運転していた同市の女性(73)が死亡した事故で、イオン北海道の柴田祐司社長は5日、帯広市内で記者会見し、「駐車場内の転落事故防止の支柱が設計と異なる施工で行われ、強度基準を満たしていなかった」と陳謝した。 さらに「イオン旭川永山店」(旭川市)でも強度不足が見つかったとして、同店の駐車場の一部を立ち入り禁止にしたと発表した。 国の指針によると、駐車場の転落事故防止装置は、重さ2トンの車が時速20キロでまっすぐ衝突した際の衝撃を想定して設計されているが、イオン帯広店の場合、施工ミスで支柱が細く、基準の3分の1程度の強度しかなかったという。