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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (9)

  • 「寒かったです。」の言い切りは公認された?

    「やや稚拙な感じはするが許容範囲」「違和感はない」を合わせ3人に2人が許容している数字となりました。たいへん興味深い結果です。 出題者は「寒かったですね」が最多になると予想していましたが見事に覆されました。伝統的な文法として正しい形のはずの「寒うございました」は5%足らずにとどまりました。 「寒うございました」などの形で思い出されるのは、1964年東京オリンピックのマラソンで銅メダルを取り、68年に自殺した円谷幸吉の遺書です。 父上様 母上様 三日とろろ美味しうございました。 干し柿、もちも美味しうございました。 ……などと続く「美味しう(おいしゅう)ございました」の悲しくも美しいリフレイン。このころは「ございました」が生き生きしていたことがうかがえます。 国語審議会のお墨付きでも「仮面夫婦」 しかし、それから10年もしないころ、朝日新聞記者(当時)の多勝一さんは「日語の作文技術」(1

    「寒かったです。」の言い切りは公認された?
    gcyn
    gcyn 2024/03/09
    小学校の中ほどの頃だったか、この手の「です」の使い方がしっくりこずさりとてより良いと思われる表現も自分では捻り出せずひとり不満に陥っていたことを思い出しました。あれはどういう感覚から来てたのか不思議。
  • さらに磨かれた「鏡」に 三国8版は「考えさせる辞書」

    シュミレーションから「誤り」が消えた ――8版では新たにアクセントが表示されるようになりました。これに絡んでカタカナ表記を、例えば「ウイ/ウエ」にするのか「ウィ/ウェ」にするのかなど、いろいろ検討したのではないでしょうか。 飯間さん 「ウィ」と1拍で発音するか「ウイ」と2拍になるかでアクセントが変わるので大問題でした。カタカナは新聞社の方針、一般の出版物、そして自分たちがどう言っているかを確認して、世間一般で最も通じやすいだろうという語形を見出しにしました。例えば「プロフィール」と書くか「プロフィル」と書くか。毎日新聞はプロフィルで、語源的にはプロフィルが正しいらしいけど、みんなプロフィールと言うから見出しはプロフィールです。 ――元の言語と日語化したもので発音が違う場合もあります。 飯間さん 例えば「持続可能な」という意味の言葉では「サステイナブル」「サステナブル」「サスティナブル」の

    さらに磨かれた「鏡」に 三国8版は「考えさせる辞書」
    gcyn
    gcyn 2021/12/22
    『それが報道の言葉としては当然だと思います。国語辞典は報道の文章よりは緩いといいますか、世間一般の言葉遣いを反映しているということですね』
  • 【どこを直す?】富士山の「初雪化粧」

    冒頭の「静岡県」は「山梨県」の間違いでした。静岡県にあるのは富士市と富士宮市で、富士吉田市があるのは山梨県。富士山の「初雪化粧」は富士吉田市が独自に発表しているものです。 市に付く県名は、隣の県や似た名前の市がある県と取り違えることがしばしばありますが、隣県で「富士」が共通するこの3市は要注意です。 しかも記事の冒頭は読み方が不安定になりがち。このときも実は一度ぼんやり読み過ごしてしまい、ひやっとしました。

    【どこを直す?】富士山の「初雪化粧」
    gcyn
    gcyn 2021/12/11
    ヤーン、きのこたけのこみたいな記事づくりはほどほどにね…。
  • 「V3」は「3連覇」が定着

    「3連覇」とした人が4分の3を占めて多数派となりました。「V」自体は「勝利」という意味であるため「3度目の優勝」「3勝目」を指すとも考えられるのですが、「V+数字」(=V〇)は「連覇」だと受け取る人が多いようです。 辞書は「○度目」「○連覇」両様 国語辞典ではどのように記されているでしょうか。先日改訂されたばかりの新明解国語辞典8版の「ブイ」の項目には「勝利。優勝。『―4[=四度目の優勝(四連覇)]成るか』」との説明があり、「〇度目の優勝」「〇連覇」の用法を紹介しています。一方、三省堂国語辞典7版は「勝利。優勝。『―3[=三連覇]』」としていて、こちらは「〇連覇」派でした。 英語では、「連勝」を「consecutive wins」「wins in a row」「straight victories」(=連続した勝利)、「連覇」も「win consecutive championships」

    「V3」は「3連覇」が定着
    gcyn
    gcyn 2021/01/04
    『先日は、都市対抗野球で11年ぶり3度目の優勝を果たしたホンダについて、最初は「V3」の見出しがついていたものの、3連覇に見えてしまうとの意見が出て別の表現に差し替えられました』
  • 言葉の意味にとどまらず、日本語をより客観的に

    ――日語を勉強している方などには便利ですね。 吉村さん 私たち日語の母語話者は当に意識したことのない部分ですね。編集委員の先生方の中でも個人差があり、意見が割れた部分も多く出ました。さまざまな意見をまとめて、こういうケースでは多くこう読まれる、という公式のようなものを今回入れてみました。 ――数字の読み方は、毎日小学生新聞の校閲でルビ(ふりがな)を振る際に頭を悩ませる部分です。小学生新聞は総ルビなので、これまで意識したことのない読みを、責任を持って一つ選んで付けなくてはいけなくて。 吉村さん 難しいですよね。編集委員会をやっていても、人によって私はこうは言わないとか、今の人たちはどうだろうとか、デパートではこうだったとか。「八階」は「はっかい」なのか「はちかい」なのかとか、両方ありうるんですけどね。 山さん 地味ではありますが、「数字の読み方」という付録が今回ついたことは、他にはな

    言葉の意味にとどまらず、日本語をより客観的に
    gcyn
    gcyn 2020/11/23
    おもしろいな。
  • 2年目の校閲記者が37年目のベテランに聞く

    校閲記者として1年が過ぎ、いろいろなことがわかってくるようで改めてわからなくもなる頃の山田優梨記者が、校閲記者歴37年目の大ベテランで酸いも甘いも知り尽くした軽部能彦記者に校閲の今と昔について、ざっくばらんに聞きました。 軽部能彦(かるべ・よしひこ) 1982年入社、現在は嘱託。雑誌の編集をしていたが、もろもろあって新聞社の校閲の世界に飛び込む。新聞など報道機関の言葉のきまりをつくる集まりの中枢を担った経験から、部内外から言葉の使い方などの相談を受ける校閲部の言葉の番人。同郷の後輩のデスクいわく「あれだけ知識や経験があるのに相談に行くと、きちんと辞書を引いて答えてくれるのがすごいところ」。山形出身で肉そばと日酒が好き。 山田優梨(やまだ・ゆり) 2017年入社。漫画の校閲がしたくて出版社を受けるも、筆記試験であっさり落ちてしまい、夢破れる。知人が新聞社にも校閲があると言っていたのを機に今

    2年目の校閲記者が37年目のベテランに聞く
    gcyn
    gcyn 2020/10/11
    『上達しませんな。どんなにベテランといわれる域にはいっても間違えるところは初歩的な間違い。ただ間違ったときは間違えたと認めるしかない』『何かあった時によってたつところは結局自分しかいなくて』
  • 「前」か「元」か

    近年は外国人が多い印象のサッカー日本代表監督。ハリルホジッチ氏から西野朗氏に交代してワールドカップを戦い、森保一氏にバトンを渡しました。日人監督が続くのは約20年ぶりのことです。ハリルホジッチ氏は「前の前」なので「前監督」ではなく「元監督」になります。 スポーツだけでなく閣僚や会社役員など人の肩書につく「前」や「元」は注意が必要です。 「元」は「前」も含むもので意味が広いのですが、新聞では、後任者が現職にあるとき、または後任者がいない場合には「前」とし、「前」と「元」の使い分けをするのが基です。 ただし、「副知事」「(副法相と副防衛相を除く)副大臣」「副社長」のように、同時に複数の人物が務めている役職の場合は、直接の後任者が特定できず前任・後任の対応関係がはっきりしないため、辞めた直後から「前」を使わず「元」としています。

    「前」か「元」か
    gcyn
    gcyn 2019/06/23
    『同時に複数の人物が務めている役職の場合は、直接の後任者が特定できず前任・後任の対応関係がはっきりしないため、辞めた直後から「前」を使わず「元」としています』 あ、なるほど。
  • 広辞苑の編集者に校閲記者が気になる言葉について聞いた | 毎日ことば

    「やおら」 “新しい意味”は用例発掘から ――広辞苑第7版で「やおら」の語釈に②で「あわただしいさま」が明治期の用例とともに加わりました。9月に発表された2017年度「国語に関する世論調査」でも改めて取り上げられた語ですが、来とされる「ゆっくりと」とは別の「急に」などの意味を「誤り」などの注記なく載せている辞書はまだ他にほとんどありません。今回、この語釈が加わった経緯は。 ◆平木さん 「やおら」は国語関係項目の校閲者がこの用例(福田英子「妾の半生涯」)を見つけてきて、それで入れてもらいました。だから「国語に関する世論調査」を意識したわけではなく、用例から入れた意味でした。 新しい意味を入れるにせよ、用例は確認したいと思っています。新しい言葉でも昔から使われていたんだ、みたいなことが分かるとよりよい。 ――校閲者が見つけた用例だったんですね。いろいろな辞書で検討されていても用例を新しく見つ

    広辞苑の編集者に校閲記者が気になる言葉について聞いた | 毎日ことば
    gcyn
    gcyn 2019/05/04
    『広辞苑って直すと「何で直したんですか」とかいう問い合わせが来る』;『本当は音で引くための索引でしかないのが見出しかなとも思うのですが、見出し自体で標準的な表記を示さないと許されないという流れ』
  • 直す?「万事休した」「付き出し」「牽引者」「お目にかない」

    しばしば見かける、来とは違う意味合いで使われている言葉や、辞書ではあまり見つからない表現について、「直す」か「直さない」かをマスコミ各社の用語担当者に聞いたアンケートからまとめました。(調査について詳しくはこちらの①をご覧ください) 2015年春のアンケートから。回答したのは20社(全国紙・通信社7、スポーツ紙3、テレビ局4、地方紙6)の用語担当者。どちらとも言えないとした場合は0.5ずつカウントした。話し言葉や寄稿文、引用などの場合は除く。

    直す?「万事休した」「付き出し」「牽引者」「お目にかない」
    gcyn
    gcyn 2018/12/16
    『「つき出し」は関西弁、「お通し」は関東弁という指摘も』
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