ブックマーク / yayoi-2011.hatenablog.com (8)

  • 将棋電王戦の憂鬱(4) - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    2013年の第2回将棋電王戦から、毎年この時期に感想を書き続けて5年になりました。今回で最後になると思います。 先ほど、NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」が放映されました。その中で佐藤天彦名人は次のように語りました。 「これで、自分が背負っていた人類のコンピューター将棋に対する戦いがひとつ区切りになる」 印象的な言葉でしたね。 https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586947/index.html 私は、チェスや将棋や囲碁などの知的文化において、コンピュータの力で可能性を広げていくことに懸念を持っています。せっかく人間が創り出してきた知的文化を人間自ら手離してしまうことになるように思えたからです。 今年は囲碁も含めて、人工知能AIが人間を圧倒しました。長く記憶される年になるかもしれません。 今後の動向についても見守っていき

    将棋電王戦の憂鬱(4) - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/09/22
    『永遠の一手』原作者の最新の電王戦言及が空気読んでか弱腰。「AIに関しては、報道もあおりすぎ」「過度な心配」なんて、過去記事と自作であれだけAI将棋の悪魔化イメージばらまいておいて、今更よく言えるよなあ。
  • 史上5人目の中学生プロ棋士 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    最近の将棋の話題は、なんといっても藤井聡太四段ですね。昨日も勝って、連勝を26に伸ばしました。すごいですね。 中学生でプロになった(プロの資格を得た)棋士は過去に4人(加藤一二三、谷川浩治、羽生善治、渡辺明)しかいなくて、皆、記録や記憶に残る成績を収めています。中学生でプロ棋士になるということがどれほどすごいことかは、歴史が物語っています。 藤井四段がプロになったのは「永遠の一手」の連載終了後だったので、編での「史上5人目の中学生プロ棋士」は羽内将史になっています(第8話)。羽内は「神の領域」と呼ばれるまでの強さを見せつけます。漫画と比較しては失礼ですが、藤井四段には羽内と重なるものを(勝手に)感じ、これからの活躍を楽しみにしたいと思います。 羽生世代という言葉ができたように、天才の周りには才能豊かなライバルが続々と現れたりします。「藤井世代」という言葉が生まれ、その中から増山一郎のよう

    史上5人目の中学生プロ棋士 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/06/22
    AI将棋全否定マンガ『永遠の一手』の作者とファンは、藤井四段が練習に3種類の将棋ソフトを用いているという現実にどう向き合われるのでしょうかね
  • 双日と「栄光なき天才たち」 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「栄光なき天才たち」が連載されていた頃の若者たち(つまり、私たちの世代)が、今はそれなりに決定権を持つ立場になったためだろうか、最近、「栄光なき天才たち」にオファーが舞い込んできている。大変ありがたいことである。 NHKの話と同時に、2つの話が届いた。その一つが双日である。双日の源流に「鈴木商店」があり、神戸開港150年、鈴木商店が総合商社日一になって100年が経つのを記念して、「栄光なき天才たち」での話をWebページに掲載したいということであった。嬉しい話である。 http://sp.sojitz.com/kobe150/ 「鈴木商店」は、初めての連作であり、短期集中として4週にわたって掲載された。神戸にも取材に行った。余談ではあるが、神戸で、生まれて初めてステーキのフルコースをごちそうになった。生まれて初めてなので、味は覚えていない。しかも、当時の私はフルコースという概念も持ち合わせ

    双日と「栄光なき天才たち」 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/06/21
    『栄光なき天才たち』原作者いわく、私は「理系を自認しており、当時の漫画にはなかった「参考文献」という概念を持ち込んだ」、と。そうなのか???
  • 「序盤からボコボコにされた」というキーワード - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「永遠の一手」の連載が始まってすぐに、将棋の常識としておかしいという指摘がいくつかありました。その一つに第1話の一郎のセリフがあります。 「名人には終盤でボコボコにされた。 だけど、彗星には… 序盤からボコボコにされたんだ…」 将棋で「序盤からボコボコにされる」ということはないという指摘ですね。 当にそうでしょうか? 私は「序盤からボコボコにされる」というのは、編を描く上での一つのキーワードになっていると思っています。 もう30年も前になりますが、学生時代の後輩に樋口君というアマ五段がいました。私は何回か対局してもらいましたが、一度も勝てませんでした。樋口君は名門の都立高校で将棋の強豪でならしましたが、大学では将棋を続けませんでした。 「なんで将棋、やめちゃったの?」 ときくと、 「序盤の研究の速さについて行けなくなったので…」 ということでした。 私は意外に思いましたが、印象的な言葉

    「序盤からボコボコにされた」というキーワード - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/06/18
    内面描写のリアリティのなさ言われて、あくまで感覚の比喩表現、的に反論してるが、そも『永遠の一手』が棋譜描写を完全放棄するレベルだから言われるんだよ、という
  • プロ棋士と将棋ソフトは協力できるか? - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    将棋にしても囲碁にしても、プロ棋士の実力を超えたコンピュータソフトの登場には賛否がありますね。肯定的な意見としては「将棋(あるいは囲碁)の可能性が広がる」というものです。 私はこの意見に懐疑的です。 6月12日のブログで書きましたが、アマ五段の樋口君が、将棋を続けられなくなった理由として、序盤の研究についていけなくなったから、ということをあげました。それがすべてを物語っていると思います。30年も前の話です。 将棋連盟のホームページには、全棋士のデータが載っていて、1年間のプロ棋士の総対局数が1,000〜2,000であることがわかります。 https://www.shogi.or.jp/game/record/archives/2016_result.html これくらいの数でも、研究についていけなくなるのが最先端の世界です。 ところが、コンピュータ同士で対局させれば、桁違いの数になります。

    プロ棋士と将棋ソフトは協力できるか? - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/06/17
    『永遠の一手』原作者の“30年前、元アマ五段棋士の知人は棋譜研究を諦め大学では将棋をやめていた➡だからAIは将棋の可能性を広げない”という主張、本気で意味がわからない…
  • 編集長 沢考史 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    昨年の今日、6月9日、「永遠の一手」の連載が始まりました。大学入学時の同級生だった沢さんとの念願の一作でした。沢さんは先日、編集長を勇退し、異動となりましたので、直接編集を担当してもらうのは最初で最後の作品になりました。ギリギリ間に合ったという感じです。 私の手元には、秋田書店に就職が決まった年から今年までに届いた沢さんからの年賀状が22通、残っています。年頭の短い言葉ですが、まんが編集者としての熱い思いが伝わってきます。続けて眺めてみると、一編の作品のようです。毎年、年賀ハガキいっぱいに書いてくれているのですが、ここでは文章の一部を抜粋してご紹介します(私信なのでそのまま公開というわけにはいきませんが、概要ならOKという承諾を沢さんからもらっています)。 1989年 迷走せる就職活動の結論として、来春より秋田書店にてまんが編集をやっていくことにしました。まんがに取り組んでみるつもりです。

    編集長 沢考史 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
  • 将棋の監修について - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「永遠の一手」が発売されて1週間になりました。読者の皆様には感謝申し上げます。 以前にも書かせて頂きましたが、「永遠の一手」ではプロ棋士の監修を付けていません。それを気にされているご意見も散見されますので、今回はそのことについて書いておきたいと思います。 よく指摘されるのは次の2つですね。 上巻18ページ:将棋ロボット“詰め觔君”が歩から並べ始める場面 上巻80ページ:30手詰め 将棋は、作法として玉から並べます。歩から並べ始めるのはおかしいのではないかという指摘だと思います。 作法は、将棋来のルールではなく、人間が形成してきた礼儀(作法)です。作法までロボットに組み込む必要はなく、逆に、このままの方が無機質な機械を暗示しているようで、良いように思いました。一方の人間である羽内名人は、作法通りに玉(王)から並べています。 偶数手詰めはないというのはその通りです。 ただし、大きな数字を扱う

    将棋の監修について - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/01/16
    永遠の一手原作者が作中描写の弁明をブログにあげているが、無関係な数倍の修正あげての“これだけこだわる自分は正しい”論法はどうも。ブクマコメントは非公開にし出したのね。
  • 「名人に勝つことをめざす」ことと「実際に名人に勝つこと」の違い - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    将棋は礼に始まり、礼に終わります。「いくら悔しくても、『負けました』とはっきり言えなければ強くなれない」という言葉を聞くこともあります。2013年の「第2回将棋電王戦」。そこでも、プロ棋士は将棋ソフトに接続されたロボットアームに「負けました」と頭を下げました。プロ棋士なら当然なのかもしれませんが、研究者の立場から観ると、胸が痛む光景でした。 今日、人を対象にした研究には大きな制約が課せられています。研究機関には「生命倫理委員会」が設置されていて、「人間の尊厳及び人権の尊重」を守らなければ、人を対象にした研究を実施することはできません。そのことについては、9月3日のブログで記しました。研究者の視点からは、現在のコンピューター将棋とプロ棋士の対戦(対局)は、人工知能の研究とは離れてしまったと考えざるを得ません。 http://d.hatena.ne.jp/yayoi_2011/20160903

    「名人に勝つことをめざす」ことと「実際に名人に勝つこと」の違い - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    genbara-k
    genbara-k 2017/01/04
    その“悪魔化”に、永遠の一手は現実逃避ユートピアMMR、という印象が強まる。今現実に存在する、将棋ソフトの製作者と正面からソフトに立ち向かう棋士達も蔑ろにしている、と私には映る。
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