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尼崎市が買いとる方針を示した暴力団関係者の住宅。11月の発砲事件では壁やドアに銃弾が撃ち込まれた=2020年11月18日、尼崎市南武庫之荘5 兵庫県尼崎市が22日、暴力団組幹部宅の買い取りを表明した。組関係者に公金を支払うという異例の決断には、組事務所ではない関連施設を規制する法令がなく、暴力団同士の抗争に収束が見えない中、「住民の安全を最優先しなければならない」とする差し迫った状況があった。 昨年11月の民家への発砲事件を受け、尼崎市は兵庫県警に対し、組事務所以外への施設も規制を強化するよう要望。民家は「関連施設」となり、暴力団対策法などで規制できる対象に認定されていないためだった。 一方で民家はかつて組事務所として使われており、「抗争の火種となる恐れは今後も捨てきれない」との危惧は根強かった。 同市によると、暴力団関係者の不動産取引は、業界の暴力団排除が進んで民間の仲介が難しくなってい
東京から兵庫県淡路島への本社機能移転を進める総合人材サービスのパソナグループは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年春の就職が決まっていない学生約千人を契約社員として採用する。 最長2年間、淡路島のパソナ事業所で働きながら、ビジネスマナーや社会人としての教養を身に付けてもらう。再び就職活動をする際にハンディとなる経歴の空白期間ができないよう支援する。 同社の広報担当者は「週30時間のシフト勤務に加え、研修を付ける。原則として島内の社員寮で暮らすことになる」と説明。給与月額は大学・大学院卒が16万6千円、短大・専門学校卒が16万1千円、高卒15万6千円。同社での継続雇用も想定し、地域活性化につなげるとしている。 同社は、島内で若い世代の就農支援事業や体験型テーマパークの運営を手掛ける。コロナ禍を受けて働き方を見直すとし、24年5月までに東京から管理部門の社員約1200人が移る計画を進
「彼氏、幼く見えるね」。会員制交流サイト(SNS)での何げないコメントが、少年ら50人を巻き込む傷害事件に発展した。兵庫県警は今月10日までに、大阪の19歳の大学生に全治約6カ月の大けがを負わせたなどとして、神戸の少年ら計9人を傷害容疑で逮捕。SNSのコメントをきっかけに、SNSでつながる少年らが憎悪を膨らませる-。なぜ事件は拡大したのか。(堀内達成) 神戸水上署によると、今年8月19日、若いカップルが写真共有アプリ「インスタグラム」で配信した動画が発端だった。 カップルは交際1カ月記念として、女性(19)がインスタの動画生配信機能「インスタライブ」で男性(19)=大阪府=を紹介した。 すると、その配信を見ていた女性の知人女性(19)=兵庫県=が「彼氏、幼く見えるね」とコメントを書き込んだ。インスタライブでは生配信中にコメントが表示されるため、それを見たカップルの男性は小ばかにされたと思っ
25日午後1時半ごろ、兵庫県福崎町田口の「七種山」の山中で、行方不明者の捜索に当たっていた警察犬1匹が、県警鑑識課員が持っていたリード(引き綱)を振り切って逃げた。同課などが捜したが、日没までに見つからなかった。 同課によると、シェパードの雄の「クレバ号」(2歳)。体長約120センチ、体高約70センチで、茶と黒色の体毛。昨年7月末に警察犬となり、県警の直轄犬計11匹の中では最も若いという。 同山では同日午前8時半ごろ、登山道の入り口付近で「不自然な所に車が止まっている」と交番に届け出があった。福崎署が調べたところ、21日から行方不明だった明石市の女性(54)の車と判明。捜索のためクレバ号と、もう1匹の警察犬計2匹が投入された。 行方不明の女性はもう1匹の警察犬が、山中で倒れているのを発見。既に死亡していた。同署が死因などを調べる。 26日もクレバ号を捜索する予定で、同課は「もし見つけたら、
マダコの好漁場で知られる兵庫県明石市沖で、根掛かりするなどして釣り人が海底に残したタコ釣り用漁具「エギ(疑似餌)」が漁師を悩ませている。タコつぼを漁船のローラーで引き揚げる際、絡まったエギの針が漁師の手や脚を直撃し負傷するトラブルが頻発。今夏回収を試みたところ、2カ月半で実に約1万6千個が揚がった。同市漁業組合連合会は釣り人に注意を促すとともに、釣り針の改良を業者に求めるなど対策に乗り出した。(長沢伸一) 「引っ掛かっとうぞ」。明石市の東二見漁協の漁師西尾俊哉さん(62)は最近、タコ漁の最中に仲間に大声で注意を促す機会が増えた。原因はタコつぼに絡まったエギだ。 エギは小魚やエビをかたどったプラスチック製の疑似餌に、針を取り付けた漁具。釣り人が海に投げ入れ、岩陰に潜むタコを釣る。 タコつぼ漁では長いロープに等間隔で取り付けたつぼを海底に沈め、大型ローラーで船上まで高速で一気に引き揚げる。これ
総合人材サービスのパソナグループ(東京)の南部靖之代表(68)が2日、神戸新聞社のインタビューに応じた。主な本社機能を淡路島へ移転する計画について、2022年5月までに淡路市内にオフィスを3~4カ所置くとし、「基本的には、全員淡路島に住む想定だ」と語った。 同社は1976年創業。メインの人材派遣業に加えて2008年から淡路島に進出し、廃校舎を活用した集客施設のほか、レストランやカフェ、テーマパーク「ニジゲンノモリ」などを展開する。今月1日、東京本社に勤める人事や広報、経営企画などの社員1800人のうち、1200人を24年5月末までに淡路島に移すと正式発表した。 南部代表は「新型コロナウイルスの感染拡大で、働き方や社会のあり方が全て変わった」と狙いを説明。「事業継続のためにリスクを分散し、ワークライフバランスを重視した豊かな人生を送ってもらう。家賃や交通費などの経費が大幅に減らせる」と強調し
最近、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という言葉をよく耳にする。場の空気を読みすぎて疲れ切ってしまう人たち、感受性が強く人付き合いが苦手な人たちをいい、人気お笑い芸人たちの告白で注目されるようになった。4~5人に1人が該当すると聞けば、自分もそうなのかと思わないでもない。ネット上には自己診断できるサイトもある。まずはしっかり知ることからと思い、カウンセリングに取り組む関西大学の串崎真志教授(50)=臨床心理学=を訪ねた。(中部 剛) ■まず、HSPとはどういう人を言うのか、教えてください。 「他人の気持ちが気になる人って、いますよね。そうした繊細さと、音や光、においといった感覚の敏感さの両方を持ち合わせた人を『HSP』と呼びます。1990年代、アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が指摘しました。日本では、これまで集団になじみにくい人たちは随分辛抱してきましたが、つらい、しん
梅雨明け前後に出荷がピークを迎えるペッチンウリ。明石市内の畑では青々としたウリを大量に収穫する光景が見られた=明石市魚住町金ケ崎(2010年撮影) 兵庫県東播磨の伝統野菜「ペッチンウリ(別珍ウリ)」が同県明石市内で姿を消しつつある。かつては浅漬けとしてスーパーにも並んだ人気商品だが、今では市内の漬物店で見かける程度と販路が縮小。病害虫への弱さもあって市場流通向けに栽培する生産農家がゼロとなった。明石の夏を彩ってきた特産の味は幻となってしまうのか-。(長沢伸一) ペッチンウリは、明石市魚住地区や加古川市などで自家栽培されていた地場野菜。マクワウリの一種とされる。完熟時の緑色の皮がビロード生地に見えることから、別珍ウリの名称が付いた。甘みの濃さ、柔らかい食感が特徴だ。 約30年前、明石市内で漬物業を営んでいた畠田肇さんとJA魚住(現・JA兵庫南)が、地元産ペッチンウリを特産品として売り出そうと
西村康稔経済再生担当相は10日の会見で、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象となった7都府県について、主要駅周辺の人出の変化を紹介し、減少幅の小さい神戸市の三ノ宮やさいたま市の浦和などを例に挙げ「これでは終息できない」と危機感を示した。 紹介したのはNTTドコモによる分析結果で、緊急事態宣言が出される前の7日午後5時と、9日午後5時時点の駅周辺にいる人口を比較。横浜の42・9%減、大阪市の梅田の42・4%減など4割以上減ったエリアがある中、三ノ宮は23%、浦和は9・2%の減少にとどまった。政府は人と人との接触機会を7~8割減らすよう求めている。 西村氏は「皆さんの自覚、一人一人の意識で終息できるかが変わる。企業もテレワークやテレビ会議など、思い切った策を講じてほしい」と強調した。(永見将人) 【記事特集】新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大で兵庫県内でも10人以上の死者が出る中、神戸市が遺体を包む透明の「納体袋(のうたいぶくろ)」を用意したことが3日、分かった。通常は自治体が用意するものではないが、今回感染防止策の一環として発注した。同袋は、遺体が外から見えないよう白色などを使うのが一般的だが、収容しさえすれば故人の顔を見て葬儀を行うことが可能になるため、あえて透明のものにしたという。(霍見真一郎) 厚生労働省は1月下旬、感染者の遺体には移動制限がかかることを各自治体に通知。通常は禁じられている24時間以内の火葬を許可している。ただし必須ではない。同省は「非透過性納体袋に収納、密封されている限りは特別の感染防止策は不要で、遺体搬送を遺族らが行うことも差し支えない」とする。 同市によると、「非透過性」の意味は、「中が見えない」ではなく、「血液や鼻水などの体液が漏れない」という趣旨。感染者の死亡が確認
新型コロナウイルスの感染拡大により、聞かない日はない「PCR検査」。これまでは保健所から依頼された地方衛生研究所などが検査を行ってきた。尼崎市立衛生研究所(兵庫県尼崎市南塚口町4)もその一つ。17日午前0時時点で66件の検査を行い、阪神間の患者4人の陽性を確定した。まだ陽性が出ていなかった6日に検査手順について取材した。 公益財団法人尼崎健康医療財団運営のビル「ハーティ21」。JR塚口駅から徒歩十数分。下層階にプールやスポーツジム、各種検診エリアなどがあり、市立衛生研究所は5階にある。 研究所は1966年設立で、93年にこの地に。デング熱や風疹などの感染症、食中毒や河川水質汚濁…。普段から多岐にわたる検査を三つの部署が分担する。 新型コロナの検査を担うのは「感染症制御担当」。検査にあたる職員は基本3人で、この1カ月あまり、いつ来るか分からない市保健所からの依頼に24時間対応してきた。 ■
教員間の暴行・暴言問題について会見で説明する仁王美貴校長(右)と神戸市教育委員会の担当者=9日午後、神戸市役所(撮影・斎藤雅志) 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間の暴行・暴言問題で、市教育委員会は11日、「神戸方式」と呼ばれ、学校長の意向が強く働く独自の人事異動ルールを2021年春から廃止する方針を示した。長田淳教育長が市会決算特別委員会で明らかにした。また他校でも同様の問題がないかチェックするため、月内をめどに、市立の幼稚園と小中高校、市教委事務局などの全教職員約1万2千人を対象に調査を行うことを決めた。 市教委によると、神戸方式は、教諭本人の異動希望に基づき、現在の勤務校と異動先の校長が人事の素案を作り、それを市教委が追認する独自の慣行。1960~70年ごろに始まったとされる。優秀な教員を招き入れようとする校長の意向が強く働いて人事の公平性が失われる上、招かれた教員が校内で強
「君らの言う自然な出会いって、自分の好みのタイプが、降って湧いたように出てきて、その人が勝手に自分を好きになってプロポーズしてくる 的なやつやろ!」「30超えたら自然な出会いは 無い!!」-。畳みかけるような勢いと圧倒的な文章センスで婚活の核心を突くブログが今、爆発的に読まれている。新しい記事が投稿されるたびに、「面白すぎる」「ほんま好き」と熱い反響を巻き起こし続ける謎の書き手「仲人T」とは一体。(黒川裕生) ブログは、兵庫県高砂市の結婚相談所「結婚物語。」が運営。7人いるスタッフのうち、「仲人T」のペンネームで執筆を担うのは、チーフアドバイザーの豊田わか菜さん(38)だ。 豊田さんがブログを任されたのは昨年夏。それまでは所長の苅谷昌浩さん(47)が婚活にまつわるノウハウなどを書いていたが、1日のページビュー(PV)は200程度と牧歌的なものだった。 苅谷さんの人柄と仕事ぶりに心酔している
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