小沢一郎前民主党幹事長の後援会の中核メンバーだったゼネコン15社が、小沢氏の地元・岩手の胆(い)沢(さわ)ダムの大型工事14件を総額約835億円で受注し、落札率は95・4%に上っていたことが24日、産経新聞の調べで分かった。国土交通省は今月、「(胆沢ダム工事で)談合は確認できなかった」との検証結果をまとめたが、落札率が95%を超える工事は談合の疑いが極めて強いとされ、識者も「談合があったのは明らか」と指摘している。小沢氏後援ゼネコンが、受注調整を行っていた疑いが一層強まった。(調査報道班) 問題の後援会は「宮城一政会」。同会の規約などによると、同会は平成8年、任意団体として仙台に設立。18年に政治団体として宮城県選挙管理委員会に届け出て、西松建設ダミー献金事件発覚後の21年8月に解散した。12年作成の同会の名簿は「仙台世話人」と呼ばれた中核メンバーとして、ゼネコン37社の東北支店幹部ら55