大原美術館(倉敷市中央)所蔵作品の複製画をJR倉敷駅前の商店街一帯に展示している企画で、19世紀のフランス人画家・クールベの「秋の海」(縦40センチ、横47・5センチ)が「東日本大震災の津波を連想させる」との指摘で撤去されていたことが、14日までに分かった。 「秋の海」は、波が高い北フランスの海を写実的に描いた作品。3月下旬、展示していた店に来た客が店員に「不謹慎では」と指摘したため、主催する実行委員会が撤去した。 さらに、企画をPRするために倉敷駅に掲示していたゴーギャンの「かぐわしき大地」のポスターも「駅に裸婦の絵があるのはどうか」との声が駅員に寄せられ、美観地区にある倉敷物語館に移設された。 実行委は「絵の見方、感じ方はいろいろあると思う。誰もが楽しめるイベントにするため、さらに工夫したい」としている。 企画は「倉敷ミュージアムストリート」と銘打ち、同美術館の作品に親しみを感じてもら