西オーストラリア州のブルーム町議会が、和歌山県太地町との姉妹都関係を停止する議案をこのほど可決。その理由が太地町で伝統的に行なわれてきたイルカ猟に抗議するためだという。自然保護と伝統的食文化が対立するという構図から「第2の捕鯨問題か!?」と話題になっている。 ことの是非はともかく、日本人の中でも「捕鯨問題は知っていたけどイルカまで食べるとは知らなかった」という人も多いはず。そもそも、鯨とイルカの区別は曖昧で、「両者はだいたいの大きさで呼び分けています。成体の体長が4m以上になるものをクジラ、それより小さいものをイルカと便宜上呼び分けることが多いです」(江ノ島水族館)。いずれにしても、水族館の人気者というイメージが強いイルカを捕獲して食べる文化が、実は日本に存在するのだ。 日本のイルカ漁の歴史は古く、石川県能都町真脇遺跡から300個以上のイルカ類の骨が出土されたことから、古くは縄文時代から行