法務省は9日、法科大学院の修了者を対象とした5回目の新司法試験の合格者を発表した。合格者数は2074人(男性1482人、女性592人)で昨年をわずかに上回ったが、合格率は25.4%と4回連続の低下で過去最悪を更新した。政府は02年、司法試験合格者数を今年をめどに年3000人に増員する方針を閣議決定していたが、目標を大きく下回った。 社会人経験者など法学部以外の学部出身者が多い未修者(3年)コースの合格率は17.3%で、法学部出身者向けの既修者(2年)コースの37.0%の半分以下にとどまった。新試験で3回の受験資格を使い切って不合格になった受験者も806人に上った。 法科大学院全74校から過去最多の8163人が受験。合格者の最高年齢は66歳で、平均年齢は29.1歳だった。出身法科大学院別の合格者は東京大が201人でトップ。以下▽中央大189人▽慶応大179人▽京都大135人▽早稲田大130人