Tweet TwitterやFacebookなど、次々と新手のネットサービスの台頭が起きている昨今のメディアビジネスの状況だが、そんな中で私が注目しているのが「NPOメディア」と称される一種の社会運動論的現象。今は知る人ぞ知るという認知レベルだが、その萌芽(ほうが)は米国を中心にあちらこちらですでに見られており、昨年話題になったあのウィキリークスもその一つである。 「NPOメディア」とは文字どおりにNPOが運営するメディアを意味するが、運営体制にはさして意味はない。重要なのは、「志の高いメディアを指向する」という強い動機に突き動かされて運営されていることだ。すなわち、運営するNPOはもちろん、それを支持する多くの閲読者が既存マスメディアに対して強い不満を感じており、その不満が原動力となって自分たちの意思を反映すべくNPOメディアを産み落とし、さらに支持する動きを加速させているのだ。 特に