2018-10-15 職場でずっと雑用係だった私の「誰にでも出来る仕事」と「出来ない仕事」の考察《週刊READING LIFE vol.2「私の働き方改革」》 記事:弾 歩夢(READING LIFE 編集部ライターズ倶楽部) 「この仕事は、意味がない。やる意味がない」 本社からの電話を受けて電話を切った後、上司は私に向かって叫んだ。 その目は、血走っていた。 いや、それでも、と宥めようとした私の言葉を遮って、彼は続けた。 「誰にでも出来る、つまらない雑用ばかりだ、君がやってるのも、全部そうだ」 その数日後、上司は会社に辞表を提出した。 私たちは、ヨーロッパ製の機械を扱う商社の支店に勤めていた。 その時、私は会社に入って3年目だった。 確かに、私たちがやっていたことは、あまり仕事らしくなく、雑用と言われれば同意せざるを得ないような仕事だった。 機械を売る商社に勤めながら、当時、私がやってい