国内のソフトウエア開発企業は、開発規模の増大、機能の複雑化、コスト削減要請といった、年々厳しくなる環境の下で、生き残りをかけています。こうした中で、納期厳守、生産性向上、品質向上などに苦労して取り組んでいます。しかし、コスト削減の要求に対しては、もう限界まで来ているところも多いでしょう。 こうした厳しい環境の中、オフショア開発によるコスト削減は、いわばソフトウエア開発の救世主です。多くの企業が、オフショア開発に取り組み始めています(または、取り組みたいと思っています)。しかし、実際にオフショア開発に取り組んでみると、うまくいったという話よりも、失敗や苦労話ばかりが聞こえてきます。 オフショア開発は、コスト削減効果が高いものの、リスクや課題が多いといえます。こうしたオフショア開発に対して、どのように取り組んでいけばよいのでしょうか。今回は、オフショア開発の例として、中国へのオフショア開発例を