10月19日に火星周回軌道へ入った探査機「TGO」が、搭載機器の試験の一環として、火星の衛星「フォボス」を鮮明に撮影した。 【2016年12月9日 ヨーロッパ宇宙機関】 欧・露のミッション「エクソマーズ」の周回探査機「TGO」は、11月20日から28日にかけて火星上空を2周する間に、初の試験観測を実施した。その際に撮影された火星の画像は先週公開されたばかりだ(参照:アストロアーツニュース「火星周回探査機「TGO」、試験撮影好調」)。 軌道周回2周目の11月26日、TGOは火星の衛星「フォボス」の観測と撮影を行った。フォボスは火星から約6000km離れており、現在4.2日周期で長い楕円軌道(230km~9万8000km)を周回中のTGOが火星に最接近したタイミングでの撮影となった。大きさ27×22×18kmのフォボスを7700kmという近距離から撮影した画像は実に鮮明だ。 TGOがとらえたフ
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