10日ほど前、近所にある小児科のクリニックに出かけた。 地域で古くから診療を続けるクリニックは、なかなか評判がいいようで、いつもは子どもたちとその親でごったがえしている。 しかし、その日のロビーは、静かだった。 いま、東京や大阪を含む世界中にある町のクリニックで、似た光景が広がっているのだろう。 世界各地の病院で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が報じられているなかで、子どもも大人も気軽に病院に行ける状況にはない。 そんな中、3月末から4月第1週にかけて、オンライン診療を容認する流れが一気に加速している。 感染の拡大を防ぐうえでオンライン診療は有効な手段と考えられるが、難しいのは、実際に医師と患者が対面する方法と比べて、見落としや誤診のリスクが高くなる点だ。 各種の報道を確認すると、このリスクにどう対処するかが議論の中心であるようだ。 ●原則、無診察治療は禁止 現行の制度で、オンライン診
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