米国の医療機関AHSは、iPadを業務に利用したいという医師の要望に応えるため、iPadのセキュリティ強化に取り組んでいる。だが現時点では、十分なセキュリティと使い勝手を確保できるかどうかは、アプリケーション側がカギを握っているようだ。 アップルの「iPad」に魅了された医師は多い。数ある職種の中でも、医療関係者はいち早くiPadを入手した最大のアーリー・アダプター層の1つとなっているほどだ。だが彼らは、私的な用途だけでなく業務にもiPadを活用したいと考えており、医療機関のITスタッフはiPadのセキュリティ確保に追われている。 iPadは元々コンシューマー向けとして開発されているために、医療システムの常識と本質的に相容れない部分がある。多くの医療機関では、セキュリティに配慮したクライアント/サーバ型のモデルをシステムに採用し、患者情報の機密性と信頼性を保護している。 iPadは本当