いつの世も夫婦が力を合わせて作った子どもは宝物。親なくして子は生まれず、子なくしては血は繋がっていかない。その連続が一族を増やし、子孫の繁栄へとつながっていくが、米国には家族や子ども、そして血の繋がりを何よりも大切に想い、18人の子ども、200人の孫、ひ孫や玄孫を含めると約2,000人もの子孫を抱えた93歳の女性がいた。 この女性は、今年1月4日にニューヨークで生涯を閉じたイッタ・シュワルツさん。1916年、ハンガリーで生を受けたシュワルツさんは、敬虔なユダヤ教徒として生涯を貫いた。シュワルツさんの宗派は、特に大人数の集団が尊ばれるのが特徴で、米紙ニューヨーク・タイムズは「この宗派のカップルは、平均9人の子どもを持つ」と説明している。シュワルツさん自身も30年以上前に亡くなった夫ヨセフさんとの間に18人の子どもをもうけ、その宗派の中でも「シュワルツさん一家の大きさは、驚くべきサイズ」だった