アート系の外国映画を配給していたフランス映画社(本社・東京都中央区、柴田駿社長)が、東京地裁から12日付で破産手続き開始決定を受けたことが19日、わかった。負債総額は約3800万円。 同社は1968年設立。世界の良質な映画を日本で上映しようという企画「BOWシリーズ」を76年に立ち上げ、テオ・アンゲロプロスを始め、ビクトル・エリセ、ジム・ジャームッシュら名だたる監督の作品を日本に紹介してきた。88年公開の「ベルリン・天使の詩」は当時のミニシアターの興行記録を打ち立てた。 近年は、アート系映画の興行が不振で資金繰りが悪化していた。