【パリ=三井美奈】フランスのブランケール国民教育・スポーツ相は9日、民放テレビのインタビューで、米国が外交ボイコットを表明した北京冬季五輪・パラリンピックについて「フランスはボイコットしない」と述べた。マラシネアヌ・スポーツ担当相が北京五輪を訪れる計画だと明らかにした。 ブランケール氏は中国による人権侵害は非難すべきだとしながら、「スポーツは政治干渉から、できるだけ守られた場であるべき」と主張した。マラシネアヌ氏のほか、パラリンピックでクリュゼル障害者担当相が北京入りするという。 仏大統領府は7日、北京五輪への外交団出席の是非について、「欧州連合(EU)で連携を図る」という立場を示している。ルドリアン仏外相も9日、ベーアボック独外相とパリで行った記者会見で、北京五輪への対応は「近くEUで話し合う」と表明しており、ブランケール氏の発言と温度差がある。
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