新宿・歌舞伎町で映画館の閉館が相次いでいる。 昨秋以降の1年で、14館からわずか4館に減少。新宿3丁目にシネマ・コンプレックス(シネコン)が開館し、東京メトロ副都心線も乗り入れたことで、人の流れが歌舞伎町から移ったためと見られる。 1年前に閉館した集客の核、新宿コマ劇場の跡地利用もメドが立たず、商店主たちは「地盤沈下」に危機感を募らせる。 「こんなに映画館が減ったんじゃ、シネシティ広場の名前を変えなきゃ」。歌舞伎町商店街振興組合の事務局長で不動産会社経営の城克(まさる)さん(55)は自嘲(じちょう)的に話した。歌舞伎町の映画館は、コマ劇場前の同広場を囲むように並び、「映画、演劇の街」を盛り上げてきた。 しかし、昨年11月に「新宿プラザ劇場」が閉館した後、映画館が次々に消えた。今年11月末には東亜興行運営の3館が営業をやめ、東急レクリエーション運営の4館を残すのみだ。 映画館の運営会社が口を