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ブックマーク / katoler.cocolog-nifty.com (6)

  • 「表参道ヒルズ」シャッター通り商店街  ~ブランド突然死の時代~

    20年前の表参道は今とは違って人通りもまばらな閑静な場所だった。その頃、知人の仕事場が伊藤病院の裏にあったので、よく辺りをぶらつき、散歩の途中でよく立ち寄って覗いて見たのが同潤会アパートだった。 同潤会アパートは、関東大震災後、大正期に建設された日のコンクリート住宅の草分け的建物で、既にかなり老朽化が進んでいたが、アーティストやデザイナーが入り込み、ブティックや雑貨店を開き、表参道のランドマーク的存在になっていた。再開発の話が持ち上がった時に、何とか残したいという声が方々から上がったが、最終的には取り壊されてしまい、3年前に森ビルが経営する「表参道ヒルズ」に生まれ変わった。 設計を担当した建築家の安藤忠雄氏も同潤会アパートの記憶を今に遺したいと考え、アパートの一部をそのまま復元し、そこに接続させる形で現在の表参道ヒルズの建物を完成させた。 オープンして半年ぐらいした時に、建築好きな知人に

    「表参道ヒルズ」シャッター通り商店街  ~ブランド突然死の時代~
  • フラット化する東京と上海 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    トマス・フリードマンが、近著「フラット化する世界」で、現在のグローバル化現象を「グローバリゼーション3.0」と名付けている。コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)から地球はどんどん小さくなり、多国籍企業が活躍した時代(グローバリゼーション2.0)を経て、ベルリンの壁が崩壊し、インターネットが世界を席巻した2000年から、グローバル化の新しい段階「グローバリゼーション3.0」が始まり、世界が同じ地平で競争する「フラット化した世界」が出現しているという。 東京がニューヨークやロンドンなど、欧米の都市と対比され、共時的な関係にあるいわれたものだが、最近では東京と上海に「フラット化した世界」が成立していることを強く感じるようになった。 私がそのことを初めて感じたのは、昨年の冬に上海に行った時に、「Shanghai Tang」という香港発のファッションブランドが、上海にもショップを開き、中国共産

    フラット化する東京と上海 - カトラー:katolerのマーケティング言論
  • 世界中が日本を真似はじめた?② 村上隆の戦略 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    前回のエントリーに引き続き、オタク文化について考える。 この問題を考える上で、まず俎上に上げなくてはならないのが、「村上隆」という存在だ。 村上隆については、ルイ・ヴィトンのモノグラムをデザインしたりしているのを見ると、ずいぶん商売上手なアーティストだなという印象を持っていたぐらいで、もともと関心が薄かった。 けれども、昨年、村上が書いた「芸術起業論」というを読んで、日のアーティストには珍しく、世界市場で勝負するという覚悟と戦略性を持った人物だということが良くわかった。このは、芸術論としてよりも、むしろビジネス書として読んだ方が面白く、得るところが多いだろう。 先のエントリー記事でも紹介したように、現在、村上は、ロスアンゼルス現代美術館(MOCA)で「大回顧展」と銘打った展覧会「© MURAKAMI」を開催している。 大回顧展としたのは、これまでの村上の仕事を総括する意味合いとその仕

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  • 「美しい」国より「おとな。but カワイイ。」国 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    東京駅のホームで、電車を待っていたら、コーセーの新製品エスプリーク・プレシャスの広告をボディにまとった山の手線が入ってきた。ジェマ・ワード(Gema Ward)をイメージモデルに起用した、その広告コピーに目がとまった。 「おとな。but カワイイ。」 オトナっぽさとカワイイ感覚が共存した、新しいメイキャップ方法を提案している。小学生の頃からキティグッズに囲まれて育ってきたイチゴ世代が、コギャルと呼ばれた時代を経て、いまや30代の「オトナの女性」になろうとしている。1970年代後半に生まれたこの世代は、「下流社会」で今年の話題をさらった三浦展氏の定義によれば「真性団塊ジュニア世代」に相当する。この世代は、ルーズソックスや茶髪を流行らせ、たまごっち、プリクラなどの流行の震源地となった。 彼女たちにとって、「カワイイ」という言葉は、神話作用をもった呪文のようなものだ。言霊(ことだま)を操る巫女の

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  • 世界中が日本を真似はじめた?ジャポニズムの再来とオタク文化 - カトラー:katolerのマーケティング言論

    攻める村上隆 米欧巡回の大回顧展スタート 日の伝統や現代文化をポップアートと結びつけて突っ走る美術家、村上隆(45)。その大回顧展が、アメリカ・ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で10月末始まった。題して「(C)MURAKAMI」(コピーライト・ムラカミ=来年2月11日まで)。(asahi.comより:写真も) 村上隆の「大回顧展」が、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で始まり、大盛況だそうだ。 今や村上の制作した等身大フィギュア作品は、サザビーズで6000万円という高値が付く人気で、この10年間で村上は、世界的なトップアーティストの仲間入りを果たしたわけだから「大回顧展」というのもわからないではない。 しかし、年齢でいえば、まだ40代で、アニメキャラクターやフィギュアを題材に、作品世界を創り上げてきた村上に対して「大家」という呼び名や「大回顧」という言葉は、違和感が伴う。たぶん、村上隆

    世界中が日本を真似はじめた?ジャポニズムの再来とオタク文化 - カトラー:katolerのマーケティング言論
  • 「キモカワ」論 ~気持ち悪いとカワイイのあいだ~ - カトラー:katolerのマーケティング言論

    ゴールデンウィーク中にのびた無精ヒゲを剃るのが、何となく惜しくなり、気分転換にもなるかと思い、アゴヒゲをはやしてみたのだが・・・・不評である。 正確に数えたわけではないが、「良いね」と褒めてくれたのは、10人に1人くらいか。特に家人(女3人)の評価たるや最悪である。 こうやってブログに書いたりすると、また、家族をネタにして受けをねらっていると、ますます顰蹙をかいそうだが、わがアゴヒゲは彼女たちから「キモ イ」と評されてしまったのだ。オヤジ的な生活態度について、これまでも色々文句をいわれてきたものの、いくらなんでも「キモイ」はないだろうと思った、そ んな矢先、「キモカワイイ(略してキモカワ)」という言葉があることを知った。わがアゴヒゲの評価は、せめて「キモカワ」ぐらいにならないものか! Kawaiiが世界を席捲する 「カワイイ」という言葉は、思い返すと私も結構使っているが、この言葉ほど男女

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