日本にいると、「オイルマネーの凄まじさ」はニュースで見聞きするくらいだが、世界中から富裕層が集まるシンガポールでは違うようだ。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)の著者で、当地に住むファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が「ヒジャブをつけた女性たちの爆買い」をリポートする。 * * * シンガポールの中心部、オーチャードの高級ショッピングモールを散歩していた時のこと。あるデザイナーズブランドが、店舗の前でイベント展示をしていました。バッグや靴を展示する、イベント専用の仮設店舗を作っていたのですが、そこには髪の毛を覆うヒジャブや全身にまとうアバヤをつけた女性のグループが溢れていました。顔しか見えないものの、長身で目鼻立ちが整っていてモデルのような美しい女性たちでした。 「ヒジャブやアバヤの下は超ド派手」と噂では聞いていたものの、実際に高級なアクセサリーやデザイナーズブラ