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ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦 - HONZ

    失敗は絶対に許されない。1943年のノルウェーで行われたガンナーサイド作戦は、そういう作戦だった。だからこそ、クヌート・ハリケードは命に替えてもこの作戦を成功させると決意し、その口中に青酸カリ入りのカプセルを仕込んでいた。ハリケードはこの作戦の成否が世界の行末を左右すると信じていたのだ。 ノルウェーにあるヴェルモク水力発電所の破壊を目的としたガンナーサイド作戦が、なぜそれほどまでに重要だったのか。それは、重水を大量生産できる施設は世界でもこのヴェルモクだけであり、この重水を使用してドイツが原爆開発を進めていたからだ。ガンナーサイド作戦直前にも同様の破壊工作を試みた連合国側は、何の成果をあげることもなく34人のイギリス兵の命を失っていた。それでも、この作戦は決行されなければならなかった。ヒトラーが原爆を手にする、この未来だけはどれだけの犠牲を払ってでも避けなければならなかった。 書では、こ

    『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦 - HONZ
  • カカポ奇跡の復活! 『ねずみに支配された島』のもうひとつのメインストーリー - HONZ

    ニュージーランド原産のオウムであるカカポは、体重は3〜4キロとオウムのなかでもっとも大きく、そして飛ばない。 哺乳類のいない世界で進化した彼らの敵は、上空から襲いかかる猛禽類だけだった。その攻撃を避けるためにカカポは夜間に活動し、危機に直面した際には、茂みのなかでじっと動かず、その美しい緑色の体を草木に紛らせて敵をやりすごす。 しかし、ネコ、イヌ、イタチなどの捕動物が侵入してくると、このやり方でうまくいくはずはない。加えてカカポは体臭が強く(ハチミツやフリージアのような匂いがする)、その肉はたいへん美味だという。夜間、カカポは巣をほったらかしにして、よたよたと歩いて餌を探しにいく。巣の卵や雛は奪われ、また、成鳥は行く先々で捕される。しかも繁殖は数年に1度しか行われないのだ。 カカポについて著者はこんなふうに書いている。 つまるところ、どれほど残酷な造物主でも、カカポほど無防備な鳥、つま

    カカポ奇跡の復活! 『ねずみに支配された島』のもうひとつのメインストーリー - HONZ
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