不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 僕は『ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術』のなかで、「いま自分たちが置かれた状況をすこしでも良くしようと思って仕事をしているのなら、その仕事はデザインなのです」と書きました。 でも、実は「デザイン」とは別にもうひとつ、自分たちが置かれた状況をすこしでも良くしようと思ったときに、人間が使える方法があると思っています。 それが「手入れ」。 養老孟司さんは『手入れ文化と日本』(書評)のなかで、こんな風に言ってます。 自然というのはみんなそうですが、「自然のまま」にしているわけです。それに対して人工そのものの意識というのは「思うようにする」ということです。自然は思いのままにならない典型です。自然は非常に強いものですから、これを思いのままにしようとしても無理だということ