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量子力学に関するgitanezのブックマーク (13)

  • 心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる/ロジャー・ペンローズ: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 そういえば、この書評を書くのを忘れてました。 続けて3冊読んだペンローズ関連のの3冊目(これの他には『ペンローズの<量子脳>理論―心と意識の科学的基礎をもとめて』と『ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議』)。 3冊読んだ中では、ペンローズ自身によって書かれた文章が中心のこのが一番ペンローズの考えていることがわかりやすかったです(当たり前か?)。 The Large,The Small and The Human Mindこのの原題は"The Large,The Small and The Human Mind"。その名のとおり、このは、宇宙スケールのマクロの世界を扱う第1章、量子スケールのミクロの世界を扱う第2章、そして、スケール的にはその

  • ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議/竹内薫:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 先日、紹介した『ペンローズの<量子脳>理論』に続いて、もう1冊、ペンローズ関係の書籍のご紹介。前掲書にもわかりやすい解説を書いていた竹内薫さんの『ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議』です。 内容は?扱っているのは、特殊相対性理論における「ローレンツ収縮」ってほんとに物が縮んで見えるんだっけ?だとか、一般相対性理論の世界におけるブラックホールにはすべての物理量が無限大の大きさと化す特異点が存在するってほんと?だとか、量子力学の観測問題、観測すると収縮が起きるのはなんで?だとか、現代物理学の最大の課題とされる重量理論と量子理論の統合がスピノールというモデルを使うとなんとかなりそうってほんと?だとかいう現代物理学好きの人ならいずれも興味を持ちそうな話で、そ

  • ペンローズの<量子脳>理論―心と意識の科学的基礎をもとめて/ロジャー・ペンローズ、茂木健一郎、竹内薫:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 なかなか感想を書く時間を作れずにいましたが、ロジャー・ペンローズの『ペンローズの<量子脳>理論』は、むずかしくて部分的にしか理解はできませんでしたが、とても刺激があり、おもしろかったです。 計算不可能性ロジャー・ペンローズは、「一般相対性理論」と「量子力学」という2つの偉大理論を統一するモデルとしてツイスター理論というモデルを提唱していたりする数学者、数理物理学者ですが、このではそうしたペンローズ像に触れつつも、副題にあるとおり「心と意識の科学的基礎をもとめて」書かれた2冊の『皇帝の新しい心』『心の影』以来の意識の問題に迫るペンローズのインタビューや著作、茂木健一郎さんや竹内薫さんによる解説、紹介などを編集してまとめられたです。 読んでいて、刺激的だったのは、ペンロー

  • 衝撃に満ちた世界のしくみ

    「神様はサイコロを振らない」 「月は見ている時にだけ存在するのか?」 これらは、量子力学の曖昧さを批判したアインシュタインの有名な言葉です。知識欲を刺激する実に哲学的な言葉です。 これだけで量子力学に興味を持たせるには十分ですが、僕が量子力学に興味を持ったのは、山田正紀の小説「エイダ」を読んでからです。実は、この「エイダ」、重松清の「エイジ」と間違えて買いました(^-^;;。が、思わぬ出会いもあるもので、この間違いが世界の奇妙さの一端を知るきっかけになったわけで、怪我の功名とは正にこのことかと。 「エイダ」は量子論の多世界解釈を題材に、ミクロな世界でのみ起きる干渉が、マクロな世界でも起きるとしたら?というアイデアに根ざしたSF小説です。最後はなんだかトッチラカッタ印象も拭えませんが、複数の物語がお互いに絡み合いながら進行していくストーリーは、なかなか読み応えがありました。 そんな間違いに端

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  • ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論/ピーター・アトキンス: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 タイトル: ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論 コメント: このはとても面白かった。『エントロピーと秩序』などの著作でも知られるピータ・アトキンスが、進化論をはじめ、エントロピー、相対論、量子論、対称性を経て算術にいたるまでの現代科学の10の分野を順をおって紹介した一冊ですが、単にそれぞれの分野を紹介するだけにとどまらず、アトキンス独自の哲学的ともいえるアイデアを随所に挟み込まれるのが、なんともたまりませんでした。 しかし、なぜガリレオの指なのか? なぜガリレオの指なのか? ガリレオは、科学研究が新しい方向へ進みだした転機を象徴している。(中略)ガリレオの指は、現代科学の全分野に影響を与えている。まず物理学で波乱を起こし、十九世紀の初めには化学にも分け入った。また

  • エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する/ブライアン・グリーン: DESIGN IT! w/LOVE

    この両理論の統一をはかり、アインシュタインも夢見た物理学の統一理論を完成しようという試みのなかで生まれたのが、書で扱われる超ひも理論(あるいはM理論)です。 とはいえ、直感的なニュートン物理学の世界に慣れ親しんだ普通の人の視点からすれば、時間も空間も相対的であるとする特殊相対性理論も、重力によって時空間がゆがむことを示した重力場の理論である一般相対性理論も、ファインマンが経路総和アプローチとして示した量子は無限の道筋を同時にたどれるという量子の確率論的性質(量子の位置は特定できず、その確率のみ明示できる)といった眩暈がしそうな量子力学の世界も、それだけで直感的には理解しがたいものです。 その上、さらに11次元の世界なんてものが登場する超ひも理論/M理論の世界は、難解すぎてわからないんじゃないかとたじろぐ人も多いのではないかと思います。 ただ、この『エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解

  • 量子暗号速度を1000倍に、国立情報学研究所 - @IT

    2006/6/20 国立情報学研究所(NII)の量子情報科学グループと英ヒューレット・パッカード研究所、米スタンフォード大学は6月19日、従来の方法と比べて伝送速度が約1000倍になる量子中継を使った量子暗号方式の理論を共同で確立したと発表した。NIIは新理論の実現によって、量子状態そのものを送ることができる「量子テレポーテーション」が可能になり、傍受が不可能な暗号通信に利用できるとしている。 光ファイバを使った量子暗号システムの最大回線長は50~150キロ程度とされ、これ以上の量子暗号方式を光ファイバで実現するには量子中継と呼ばれる技術を活用する必要がある。量子中継とは、2つの量子を同じ活動状態に置く“量子もつれ状態”を長距離間に生成する技術。量子中継を複数つなげることで、これまで難しかった長距離間の量子暗号システムを可能にする。新理論を確立したNIIの助教授 根香絵氏らは、1280キ

  • 情報学的転回―IT社会のゆくえ/西垣通: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 西垣通さんの『情報学的転回―IT社会のゆくえ』をAmazonで買ったのは、実はもう1ヶ月も前のことです。 届いてすぐに読み始めたのですが、最初の30ページくらい読んで、イメージしてたのとは違うなと感じ、そこで読み進めるのをやめてました。 それが昨日、ふいに続きが読みたくなって一気に読了。 先週の伊勢神宮、昨日の熱田神宮への参拝で芽生えた問題意識と、こので扱われている問題が交差しているような気がして、再び、手にとってみたのですが、その予想は当たっていたので一気に読み終えてしまったわけです。 ユダヤ=キリスト教的思想とインドの古代哲学の思想私の問題意識の一部は「インタラクション・デザイン:行動とフレーム」や「偶然とは何か/イーヴァル・エクランド」で、すでに書いている部分もあり

  • 思考過程は作業過程 - アトムとビットの重なる場所: DESIGN IT! w/LOVE

    「read/write web.」の続編。 誰が見ても同じ情報はもはやこの世には存在せず、あらゆる情報が測定する側=読む側の創造性によって規定されることになる。 逆にいうなら、その世界では書くこと=測定することによってしか、読むことができないのだ。 なんて書いたが、「書くこと=測定する」という点は量子力学の「重ね合わせ」を前提にしている。 つまり、「測定前は、可能性を示した情報が存在する。そして測定後には、以前には存在しなかった明確で特定の1ビットの情報が作り出される」(ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー『量子が変える情報の宇宙』)わけで、アウトプットが出されるのは測定の時点であり、それは言うまでもなく、読んだ時点ではなく、読んだものを理解した時点である。 もちろん、厳密には、書かなくても理解できるのだが、それでも理解する際には、読んだものを一度、自分の中で反復する行為が脳の中で行われ

  • read/write web.: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 ティム・オライリーのWeb2.0に関する有名な論文「Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル」で示された「Web2.0 ミームマップ」の中にある、ユーザーポジショニングとしての「情報の自己コントロール」という言葉が、最近になって急に気になりだしている。 例えば、こんな量子力学の「重ね合わせ」を説明した言葉と照らし合わせてみると、いいのかもしれない。 その結果として、測定というものは、人間による介入であれ機械的な介入であれ、ある意味想像的な行為と見なさなければならない。測定前は、可能性を示した情報が存在する。そして測定後には、以前には存在しなかった明確で特定の1ビットの情報が作り出される。 量子の世界に限らず、いまや測定は創造的な行為と見なされるの

  • 絶対に盗聴されない究極の暗号システム“量子暗号”は、5年以内に実用化するか?

    三菱電機(株)、日電気(株)(NEC)、東京大学生産技術研究所は12日、都内で記者会見を開催し、量子暗号化システムの相互接続実験に国内で初めて成功したと発表した。 光子の量子状態媒体として、データを運ぶ“量子暗号”は、盗聴されたことが必ず検出できる、究極の暗号技術として実用化が期待されている。光子は、光の粒の最小単位(素粒子)であり、量子力学の理論では、素粒子の観測は、量子状態にまったく変化を与えずにできないとされている。つまり、経路の途中で光子の観測(=盗聴)が行なわれると、その量子状態に変化が起きてしまい、情報の読み出しができなくなる(=途中で盗聴が行なわれたことが確実に分かる)仕組みである。 現在一般的に用いられている暗号化技術(現代暗号)では、データに数学的な処理を施して、見た目では意味の分からない文字列を生成する。安全性の根拠となっているのは、その解読のために膨大な計算時間が必

  • 量子コンピュータとは何か ジョージ・ジョンソン: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 『量子が変える情報の宇宙』(ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー著)を読んでいて、文字通り「量子コンピュータとは何?」と思って買ったのがこの。 著者のジョージ・ジョンソン氏は科学者ではなく、ニューヨーク・タイムズ氏のサイエンス・ライターであり、このも科学に対して専門的な知識を持たない読者にもわかりやすく「量子コンピュータ」について紹介している。 で、実際、量子コンピュータって何なの?と思った貴方。 まぁ、詳しくはこのを読んでもらったほうが早いんだけど、そう言ってしまうとここで紹介している意味もなくなってしまうので、簡単にその概要やそれが生まれた経緯について、からの引用も交えて紹介しておこう。 このはニューメキシコ州の台地の上にあるロスアラモス国立研究所のシーンか

  • 量子が変える情報の宇宙 ハンス・クリスチャン・フォン=バイヤー: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 久しぶりにゾクゾクするを読んだ感じです。 最初、手にしたときは何のかもよくわからないまま、なんとなく惹かれて買ったのだけど、読み始めてみて、いまの関心事にピッタリのだったことがすぐにわかりました。 物理の歴史や量子力学、それに情報理論に関して、あまり詳しくなかったので、読み進むのに普段以上に時間がかかりましたが、内容自体は決して難解ではないはずです。 いや、来、もっと難解であるはずのことが非常にわかりやすく説明されてます。 このでは2つの問いが投げかけられているように思います。 「情報とは何か」を物理学の歴史的成果に即して答えることシャノンのBITを単位とした情報理論から量子的情報の単位QUBITを単位とした情報理論に有効な線引きをすること この2つの「ビッグ・ク

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