新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で小中学校が休校となる中、久喜市立栢間(かやま)小学校で行われたオンライン授業。担任の先生と各家庭の子どもたちが双方向でつながる学びを技術面で支えたのが、同小の事務主事、安部友輔(ゆうすけ)さん(31)だ。 初めての試みで、保護者から「つながらない」と電話がかかってきたり、担任と児童が同時に動画を見た時に音声が流れなかったり。次々に起きる事態に一つ一つ対応した。 三月には、突然の休校で卒業式の練習ができなくなったため、六年生向けに式の流れの紹介や合唱曲のパートごとの動画を小学校のホームページで見られるよう先生とともに整備。子どもたちが自宅で練習できるようにした。ただ、安部さんは「技術的に高度なことは全くしていないです」と事もなげに言う。