アップル(Apple)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)前CEOといえば、一時は経営的に「死に体」に近かった同社を立て直し、わずか15年の間に世界一の時価総額をもつ超優良企業にまで引っ張りあげたことなどから、ここ数年は「希代の名経営者」としてメディアで採り上げられることが多かった印象が強い(「タイミングの読みが絶妙なストラテジスト」あるいは「プレゼンテーションの名手」といった評価もこちらに含まれるかも知れない)。だが、アップル・ファンの間では以前から、同氏が他にあまり例をみない類の「モノ(デザイン)へこだわり」を持った人物としてもよく知られていた。そんなことを思い出させる記事がNew York Timesに掲載され、一部のブログなどで話題となっている。 「A Chief Executive's Attention to Detail, Noted in 313 Patents」
IBMといえば、30年前にPCを発売してパソコン普及の原動力となり、またマイクロソフト(Microsoft)躍進のきっかけをつくった存在であることは周知の通りだが、そのIBMで初代PCの開発に携わり、現在も同社で幹部の立場にある人物が、「パソコンは真空管やタイプライターと同じ運命をたどる」とする見解を明らかにして、一部で話題になっている。 IBMでは8月12日に同社PC事業の開始から30周年を迎えるが、これを目前に控えた10日に、IBMでオリジナルPCの設計に携わったエンジニアのマーク・ディーン(Mark Dean)氏が、自らのブログで「PCの時代は終わりつつある」と発言した。 同氏は、IBMのチーフ・エンジニアとして、初代PCのハードウェア開発に携わり、初代PCに関する9つの特許のうち3つを保有する人物。また、その後80年代を通じて同社でPCの設計部門を率いた後、現在は同社の中東およびア
次の記事 HTC、米高級ヘッドフォンメーカーの大株主に - オーディオ関連技術強化で差別化へ 2011.08.12 台湾のHTCは米国時間11日、著名なヒップホップ・アーティスト兼プロデューサーのドクター・ドレ(Dr.Dre)らが立ち上げたハイエンドヘッドフォンのメーカー、ビーツ・エレクトロニクス(Beats Electronics)と契約、同社株式の51%を3億ドルの現金で取得すると発表した。 ビーツ・エレクトロニクスは、Dr.Dreと、ユニバーサル・ミュージック傘下のインタースコープ・レコーズで会長を務めるジミー・アイオビーン氏(Jimmy Iovine)氏が2006年に創業、現在は平均で150〜300ドル、なかには600ドルもするヘッドフォンなどを企画・販売しており、Dr. Dreの名前を冠したシリーズのほか、最近ではレディ・ガガ(Lady Gaga)とのコラボ製品も手がけている。
次の記事 中国アリババ、独自開発のモバイルOS「Aliyun OS」を発表 - 搭載端末第1弾は今月発売に 2011.07.29 独自のモバイルOS開発を進めていると伝えられていた中国のアリババ(Alibaba)が、Linuxベースの「Aliyun OS」を正式に発表した。同OSを搭載するスマートフォンの第一弾は今月中にも発売されるという。 中国最大手のeコマース・プロバイダーとして知られるアリババでは、グループ企業のアリババ・クラウド・コンピューティング(Alibaba Cloud Computing)を使ってこのAliyun OSを開発。同社では今年中に英語版の投入も計画しているという。 Aliyun OSは、JavaScriptとHTML5で書かれたウェブアプリのほか、Android向けのアプリも動かすことができ、電子メールやウェブ検索、テキストメッセージング、画像の保存といったサー
Android陣営の有力スマートフォン・メーカーであるHTCに自社の特許を侵害されたとして、アップル(Apple)がHTC製品の差し止めを求めている件で、HTCはこの問題を解決するためにアップルとの交渉の席につく用意があることを明らかにした。 両社の訴訟は、アップルが2010年3月に10種類の特許権侵害を主張してHTCをITCに訴えたことで始まったが、今月に入って米国の国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:以下、ITC)が、このうちの2種類の特許権侵害についてアップルの主張を認める判断を下していた。いっぽう、HTCは今月6日に、アップルを相手取った特許権訴訟で勝訴しているS3グラフィクス(S3 Graphics)の買収を発表するなどして、アップルへの対決姿勢を示していた。 HTCのウィンストン・ユン(Winston Yung)CFOは26日
「3.11」で強化、携帯電話キャリアーの停電・節電対策 [前編]24時間稼働基地局を全国に配置、電源車で有事に備える 2011.07.22 いつ起こるともわからない自然災害や電力不足による大規模停電への危機感。そしてビジネススタイルやライフスタイルの変革をも迫る節電。「3.11」以前は漠然とした課題だった事項が、今は目の前に迫る脅威へと変わった。通信事業者のネットワークは電力をエネルギー源として動いている。サービスを提供するには膨大な電力が必要であり、また電力が途絶えればサービスも止まる。ここでは、今やライフラインの筆頭に位置する携帯電話サービスを提供する事業者が、どのような停電対策・節電対策を講じているのか、その最前線を探った。前編では停電対策から見ていこう。 停電しても電力をまかなえるように 東日本大震災は通信事業者にとっても未曾有の大災害だった。NTTドコモのコアネットワーク部 コア
KDDIは2011年7月21日、スマートフォン向けの2本のアプリケーションを7月22日から提供すると発表した。「itemloupe」(アイテムルーペ)と「ソージャ!ソージャ!」の2本である。itemloupeはAndroid端末向けから提供、一方のソージャ!ソージャ!はiPhone向けから提供を始める。 itemloupeとソージャ!ソージャ!は、KDDIの自社開発アプリとして提供する。KDDIの若手社員が中心となって新しいアイデアや最新技術を用いた実験的なインターネットサービスの開発への取り組みから生まれたものである。いずれもアプリは無料で利用できる。 itemloupeは、製品などについているバーコードをスキャンすると、FacebookやTwitterにその製品に関する投稿が手軽にできたり、コレクションができたりするアプリ。友だちとモノ情報を共有できるソーシャルサービスを提供する。対応
KDDI、高齢者などの安全を遠隔から見守る歩数計「Mi-Look」とシンプルスマホを発表 2011.07.21 KDDIは2011年7月21日、高齢者などの状況を遠隔から見守れる歩数計付きの新ジャンル携帯電話「Mi-Look」と、使いやすいシンプルモードを搭載したスマートフォン「MIRACH IS11PT」の2機種を発表した。発売は9月以降になる。 携帯電話保有率が低い高齢者層の安全を見守れる 「Mi-Look」(ミルック、京セラ製)は、見守り歩数計というテーマで作られた新ジャンルの端末だ。説明に登壇したKDDI 商品統括本部 コンバージェンス推進本部 市場開発部長の村井義明氏は、「70代~80代のシニア層は携帯電話の保有率が低い。一方でその子ども世代はと携帯電話などで連絡を取りたいと思っている。Mi-Lookはこれまで未開拓だったシニア層に持ってもらう端末として、新しい市場と需要を創造
昨年3Gサービスが始まったばかりのインドにLTE周波数割り当ての動きがある。規制当局であるTRAI(Telecom Regulatory Authority of India)は、4G推進を加速するため早ければ来年にもLTE向けの周波数を割り当てる見通しだと報じられた。 ▼Telecom Regulatory Authority of India 昨年6月、BWA(ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス)のために2.3GHz帯のオークションが実施されたインドであるが、今回はデジタル・デビデンド(地上波アナログTV放送の空き周波数)である700MHz帯と、2.5-2.6GHz帯の6ブロック。 TRAIは競争導入に熱心で、2Gでは1サークル(全国を22サークルに分けている)当たり最大12事業者、3Gでは最大5事業者に対して割り当てられたが、来年の4Gでは最大8事業者に周波数が開放される見通し。
ソフトバンクモバイルは2011年7月13日、2011年3月から6月にかけて埼玉県熊谷市で実施していたLTEシステムの実証実験の結果を発表した。周波数帯の違いによる伝送特性の差や、セル境界での特性改善を目指す技術などを検証したという。 ソフトバンクモバイルは、800MHz帯と既存の2.1GHz帯を使い、3GPP標準に準拠したLTEシステムを用いた実証実験を実施した。今回の実験では主に3つの内容を実証した。実験で得られたノウハウやデータを活用し、商用サービスに向けての準備を進めていく。 1つ目は、800MHz帯と2.1GHz帯という異なる周波数帯を同一エリアで使うことにより、周波数帯による電波伝搬特性や無線伝送特性を比較した。この実験では、2.1GHz帯に比べて800MHz帯のほうが受信電力レベルで9dB、下りの伝送速度では1.5~2倍と特性が向上することがわかったとしている。 2つ目は、隣接
モバイル端末のバーテリーの持ち具合は、クラウド型サービスなど常時接続を前提とする利用方法の増大につれ、これからますます深刻化しそうな問題だが、この緩和につながりそうな技術が浮上してきた。 Wi-Fiネットワークの通信効率を高めると同時に、接続するスマートフォンやタブレット、ノートPCのバッテリー持続時間を最大で約2倍に伸ばす方法を米大学の研究者らが発表したと、Scientific Americanなど複数の技術系ニュースサイトが伝えている。 米デューク大学(Duke University)の大学院生であるジャスティン・マンウェイラー(Justin manweiler)氏と、同大学のロミット・ロイ・チョウドゥリー(Romit Roy Choudhury)准教授は先ごろ、「Avoiding the Rush Hours: WiFi Energy Management via Traffic I
先にお伝えした通り、破産したノーテルネットワークス(Nortel Networks:以下、ノーテル)の知的財産を処分するオークションで、アップル(Apple)やマイクロソフト(Microsoft)、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion:以下、RIM)などの6社が、ノーテルの保有する6000件を超える特許を総額45億ドルで落札したが、この経緯についてReutersなどが興味深い話を伝えている。 過去にもほぼ例のない金額がついた今回のオークションだが、当初入札に参加したのは5者。具体的には、アップル、インテル(Intel)、それに9億ドルを提示してStalking Horceに指名されていたグーグルがそれぞれ単独で参加し、これにマイクロソフト、RIM、エリクソン(Ericsson)、EMC、ソニーの5社がつくるグループと、さらに知財管理専門会社のRPXが加わった。な
▼au Wi-Fi SPOT KDDIは2011年6月29日、公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を6月30日から提供すると発表した。auスマートフォンから無料で利用できるサービスで、専用アプリを使って接続する。 au Wi-Fi SPOTはauのスマートフォンに「au Wi-Fi 接続ツール」をインストールして利用する。対象となるのは、auスマートフォンの利用者のうちパケット定額サービス「ISフラット」または「プランF (IS) シンプル/プランF (IS)」を契約している場合。追加料金なしで公衆無線LANサービスを利用できる。au Wi-Fi 接続ツールは、IDやパスワードなどの入力といった面倒な設定なしでau Wi-Fi SPOTを利用できるアプリ。電波の強度に応じてWi-Fiと3Gを自動的に切り換える機能も備え、最適な状態でデータ通信が可能になる。au Wi-Fi
「Edyのチャージがクレジットカードなしでも簡単にできる」。携帯電話の料金とまとめて電子マネーのEdyのチャージ料金を支払えるサービスがKDDIと楽天の提携で始まる。両社は2011年6月29日に共同で記者会見を開き、「Edy|au」と銘打った新サービスの世界を紹介した。 ▼提携の発表会で握手するKDDIの田中社長と楽天の三木谷会長兼社長 冒頭に登壇したKDDIの田中孝司社長は、「夏モデルの発表の際に、auはデバイス、ネットワーク、コンテンツ・アプリの三位一体でワクワク感を提供すると説明した。今日の楽天との発表は、コンテンツ・アプリの分野でのもので、"auかんたん決済"を使って楽天といろいろなコラボを進めていく」と位置付けを説明した。auブランドの携帯電話の3300万人を超えるユーザーと、2.6兆円を超える楽天の経済圏を結びつけて、新しいビジネスチャンスを探る。 楽天の三木谷浩史会長兼社長
モバイルクラウドを利用するためのインターフェイスとなるのが、スマートフォンやタブレットといったデバイスであり、そこで提供されるアプリやサービスだ。モバイルクラウドの進化によって、デバイスの形はどう変わるのか、そこでアプリやサービスはどのように提供されるのか、そして私達とデバイスの関係はどう変化していくのか。NTTドコモ スマートコミュニケーションサービス部 コンテンツ支援担当部長の山下 哲也氏にお話を伺った。 前編では主にスマートデバイスの意味とアプリ・サービスのあり方、後編ではデバイスの進化についてお送りする。 ▼株式会社NTTドコモ スマートコミュニケーションサービス部 コンテンツ推進室 コンテンツ支援担当部長 山下 哲也(やました・てつや)氏 デバイスの形が収斂して「スマートデバイス」へ ──山下さんにはデバイスやアプリがどう変わっていくかをおうかがいしたいということで、まずは「
2011年5月25日、日本エリクソンは東京ビッグサイトで開催中のWireless Japan 2011の会場で報道関係者に向けたプレスセミナーを実施した。世界でのHSPA+およびLTEの現状、無線ネットワークの進化などをエリクソンの施策とともに解説するもの。登壇した同社チーフ・テクノロジー・オフィサーの藤岡雅宣氏は、まず数字を繰り出しながらHSPAやLTEなどの現状について説明を始めた。 藤岡氏は「モバイルブロードバンドでは、高速パケット通信方式のHSPAがカバレッジを広げている。すでに160カ国、398の商用ネットワークがある」と言う。グローバルでは現時点でも2.5GのGSMの加入者数が圧倒的多数を占めるが、今後はHSPAをテコにして3Gが急速に伸びると予測。2015年ころには3GがGSMを逆転する。HSPA+では、現在84Mbpsと168Mbpsが標準として出来上がり、84Mbpsの方
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