無病息災を願い、女装した男衆が町内を駆け回る奇祭「雷(いかずち)の大般若」が22日、東京都江戸川区東葛西の真蔵院(雷不動)周辺で行われた。22~55歳の地元の男性43人が参加、おしろいや真っ赤な口紅で化粧し、派手な色の長じゅばんを着て家々を回った。 江戸時代末期、コレラが蔓延(まんえん)し、雷不動の和尚が600巻の大般若経を背負って回ったことが起源。女装の由来は、ある男が妹の代わりに長じゅばんを着て厄払いしたという説がある。一時期途絶えたが、地元の有志らによって約30年前に復活した。 午前9時ごろ雷不動を出発した一行は、大般若経を納めた経箱などを担ぎ、町内隅々の路地を回った。それぞれの民家の玄関先でご祝儀を受け取り、厄除けの黄色い布やお札を手渡した。