ケネス・ブラナーが監督し自ら主演も務めるシリーズの第三作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が、9月15日から劇場公開されている。イタリアの水上都市ベネチアを舞台に、世界一の名探偵エルキュール・ポアロが超常現象の謎に挑むという作品だ。 原作はもちろん、アガサ・クリスティーのポアロシリーズなわけだが、映画タイトルだけで原作を当てられる人は皆無ではないだろうか。じつは、1969年に発表された『ハロウィーン・パーティ』なのである。 本稿では、ミステリ評論家・書評家の杉江松恋が、原作『ハロウィーン・パーティ』を切り口にクリスティー作品(特にポアロシリーズ)の魅力を紐解く。 なお、映画については作品紹介以上のネタバレはしていないので、まだ観ていない人も、観たうえで原作が気になったという人も、ぜひ最後まで読んでいただきたい。 原作の舞台はベネチアではなく、ロンドン近郊のウッドリー・コモンという村だ。ハロウ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く