わたしが『S.T.A.L.K.E.R : Shadow of Chernobyl』をはじめてプレイしたのは、2007年のことだ。何がなにやらわからないまま頑張って進めたけれど、チェルノブイリ原子力発電所の最奥までたどり着いたかどうか、記憶にない。ということはたぶん、怖すぎて、途中で止めてしまったのだ。わけのわからない怪物や超常現象がうごめいている平原でも怖いのに、懐中電灯を落とせばピッチ・ブラックのあやしげな地下研究所に潜入しろだなんて、尻の青い十代の少年にできるはずもない。 再訪した理由は、『Anomaly』と『G.A.M.M.A』という大型MODパックが話題になっていたから。プレイしてみて、面食らった。ものすごく難しくなっているのだ。銃火器の種類がやたらと増え、クラフト要素が複雑に編まれていて、戦闘の難度は『Escape From Tarkov』に近い。そのへんの野良犬の群れ――といっ