今年のゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY、年間最優秀ゲーム賞)に、『Marvel's Spider-Man 2』のような大作アクションゲームではなく、テーブルトークRPG(TTRPG)をベースとしたポイント&クリック式のゲーム『バルダーズ・ゲート3』が選ばれたことはおかしいという、実にくだらない主張がこのところ、インターネット上で繰り広げられている。ただ、『バルダーズ・ゲート3』をプレイしていない人の中に、なぜ同作が「The Game Awards」など今年のゲーム賞を席巻したのかが理解できない人が多数いるであろうことも理解できる。 『バルダーズ・ゲート3』は、はたから見れば、キャラクター同士が交わす長々とした会話と、ズームアウトした画面で非常にゆっくりと進むターンベースの戦闘だけのゲームに見えることだろう。それだけでは、なぜこのゲームがここまで人気になり、300時間もプレイする人がいるの