若者らに人気のアニメ「エヴァンゲリオン」の舞台として、箱根町が脚光を浴びている。映画版の公開を機に、エヴァにちなんだ土産品が続々と登場。エヴァとタイアップした観光企画も打ち出され始めた。人類の救済を描いたアニメが、不況で客足が遠のいていた箱根の“救世主″になりつつある。 エヴァは、人型(ひとがた)兵器に搭乗する中学生と「使徒」と呼ばれる生命体との戦いを描いた物語。箱根町仙石原地区は、物語の中心地「第3新東京市」のモデルになった。芦ノ湖や大涌谷のほか、箱根登山鉄道、箱根ロープウェイなども登場する。 「エヴァの聖地」として箱根の人気に火を付けたのは、劇中シーンの場所を案内する町観光協会発行のマップ。映画版公開(2009年6月)に合わせ、若年層の誘客を狙って限定配布したところ、協会ホームページへの1日の閲覧数が箱根駅伝開催時を上回って過去最高(約65万)を記録。海外からも訪れている。 この