うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。 東京の大手事務機器メーカーでは、約1万2000人いる従業員中、心の病による年間の休職者が70人(0・6%)を超える。2か月以上の長期休職者も30人を超えた。多くがうつ病との診断で、10年前までは年間数人だったのが、2000年を境に急増した。 この会社の産業医は、「『うつ病は無理に励まさず、休ませるのが良い』との啓発キャンペーンの影響が大きい」と話す。うつ病への対処としては正しいが、「以前なら上司や同僚が励まして復職させたタイプにも、何も言えなくなった。性格的な問題で適応できない場合でも、うつ病と診断されてしまう」と、嘆く。 国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概
2009年の内外株式相場は、年初は金融危機の影響による下落相場が続いたが、3月を底値にリバウンドに転じ、年末まで底堅い地合いが続いた。底値からの上昇率は日米欧の株価指数がおおむね5割から6割、エマージング地域の株価指数は2倍に達した。(12月28日)[全文へ]
大阪府箕面市は、府内初となるミニバイクなどの独自ナンバープレートのデザインを19日、発表した。 プレート全体を山に見立て、滝とモミジがあしらわれている。希望者に来年4月から無料で交付する。 箕面大滝などの観光資源をPRする〈動く広告塔〉にしようと、市が10月に公募、青森から広島までの97人から148点の応募があった。滝やモミジをモチーフにした作品が多かったが、一目見て滝とわかり、モミジを組み合わせて魅力ある市の自然を表した、池田市伏尾台のグラフィックデザイナー、安田伸宏さん(58)の作品を採用した。 プレートの色は、排気量50cc以下のミニバイクが白色、90cc以下は黄色など車種によって異なるが、倉田哲郎・箕面市長は「市民も今まで以上に滝とモミジに愛着がわくと思う。どの色でもきっちり映える」と絶賛。安田さんは「箕面といえば大滝。モミジだけのほうがシンプルだと思ったが、どうしても滝を入れたか
小学館は26日、87年前の創業以来、刊行してきた学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を、2009年度末で休刊すると発表した。「五年生」は来年3月号、「六年生」は同2・3月合併号が最後になる。 大手老舗出版社が会社の出発点になった基幹誌の一部休刊に踏み切る理由について、同社広報室は、「ゲーム、スポーツなど子供の趣味の多様化が進み、学習から生活まで網羅する編集方針が読者のニーズに必ずしも合致しなくなった」と説明している。「小学一年生」など他の学年別学習雑誌の刊行は継続し、高学年向けには来年春、「学習まんが雑誌」を創刊する。 両誌は、学習雑誌を出そうと出版社を興した相賀(おおが)武夫が1922年9月に創刊、他の学年誌の先駆けとなった。以来、ほぼ一貫して刊行され、紙製のおもちゃの付録や机に男女が向かう学年誌のシンボルマークも親しまれてきた。「オバケのQ太郎」「ドラえもん」「ポケットモンスター」な
米政府、株8割取得 【ニューヨーク=山本正実】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、経営不振から株価が急落している米保険最大手のAIGに、最大850億ドル(約9兆円)を融資すると発表した。米政府はFRB融資の見返りとして、AIGの発行済み株式総数の約80%分の株式取得権を得る計画で、AIGは事実上、当局の管理下で再建を図ることになる。米政府は、15日に経営破綻(はたん)した米証券4位のリーマン・ブラザーズの救済には公的資金を使わなかったが、AIGの救済策では一転、公的資金を活用することにした。 融資はFRB傘下のニューヨーク連邦準備銀行を通じて実施する。期間は24か月で、AIGの全資産を担保とする。 米政府は株式を取得することにより、優先株や普通株への配当実施を拒否する権限を持つ。AIG内部の資金が不当に流出するのを防ぐことができる。 連邦準備法は「緊急かつ急迫した環境」に限り、FRB
土日祝日の高速道路料金の割引が28日から全国一斉に始まる。料金体系はやや複雑だが、遠方に比較的安い料金で行けるとあり県内でも関心が高まっており、誘客キャンペーンを打ちだした県もある。ただ、割引の対象がETC(自動料金システム)の装着車に限られており、ETCの申し込みが殺到、在庫が切れた自動車用品店も出てきている。 ◆都心まで2200円 「普通車の上限料金1000円」が適用されるのは、地方区間のみだ。山形蔵王インターチェンジ(IC)から都心に向かう場合、加須(かぞ)IC(埼玉県)から南の東北自動車道は大都市近郊区間に入り別料金となる。さらに首都高で500円がかかり、都心まで計2200円。首都高、東名高速経由で静岡に行く場合は、これに東名の大都市近郊区間(東京―厚木)と地方区間(厚木―静岡)の料金がそれぞれかかり、計3950円となる。 地方区間で料金が2000円以下の場合は半分が割引され、山形
【ワシントン=矢田俊彦】オバマ米大統領は16日、米政府の管理下で経営再建中の米保険大手AIGの幹部社員が計約160億円のボーナスを受け取っていた問題で、「向こう見ずで貪欲(どんよく)な企業で、ボーナスが保証されているのは理解しがたい」と批判した。 そのうえで、「納税者への侮辱をどう正当化できるのか」と述べ、ガイトナー財務長官にあらゆる法的手段を使って取り戻すよう指示したことを明らかにした。 ロイター通信は16日、米財務省がボーナス支払い分を取り戻すためAIGへの追加支援策を修正する検討に入ったと報じた。米財務省などは今月2日、最大300億ドルの追加資本注入を柱とした支援策をまとめ詳細を詰めている。 一方、ペロシ下院議長も16日、「国民は経営を誤った幹部のボーナス支払いに税金が利用されるのを望んでいない」との声明を出すなど政府・議会に反発が強まっている。米メディアによると、AIGは約400人
政府の追加景気対策に盛り込まれた土日と祝日に地方の高速道路の上限料金を1000円とする値下げ策の完全実施が4月下旬にずれ込むことが10日、明らかになった。 国土交通省によると料金徴収システムの改修が、28日の値下げ開始に間に合わないという。この影響で、東京・大阪の大都市圏を経由して複数の地方の高速道路を利用する場合は、当面、前後の地方区間でそれぞれ通行料金を支払う「二重払い」の状態になる。 高速道路料金の値下げは、2008年度第2次補正予算の柱の一つで、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)装着車を対象に当面、2年間実施する。乗用車は土日・祝日の昼間の場合、東京・大阪などの高速道路や首都高速(土曜日を除く)、阪神高速は各3割引き、地方の高速道路は走行距離にかかわらず上限が1000円となる。 値下げ期間に仙台市から静岡市まで高速道路を利用した場合、本来は地方分1000円、東京近郊区間分1
大阪府吹田市の万博記念公園にある「太陽の塔」が、19日に行われた映画「20世紀少年―第2章―最後の希望」(31日公開)のPRイベントで、劇中に現れる「ともだちの塔」に“変身”した。 映画は、大阪万博が開かれた1970年に子ども時代を過ごした仲間たちが、謎の教団を率いて日本を支配する「ともだち」と戦う3部作の冒険物語。「ともだちの塔」は今回の第2部で、21世紀に開催される万博の象徴として登場する。 映画ではコンピューターグラフィックス(CG)で描かれたが、この日のイベントでは配給会社の東宝が作者の岡本太郎さんの遺族から許可を得て、1日限りで太陽の塔を改造。総費用8000万円をかけ、高さ65メートルの頂上と胴体にある二つの顔の部分に、強化プラスチックなどで作られた目玉のマークを飾りつけた。 午後5時40分から塔がライトアップされ、75発の花火が打ち上げられると、出席した豊川悦司さんら出演者と一
経済産業省は、博士号を取得しても定職に就けず、非正規労働者の位置付けで研究を続ける理工系の「ポストドクター」(ポスドク)の就職支援に乗り出す。 高度な専門知識を持ちながら就職難に苦しむ若手研究者に4月から約1年間、民間企業で働く機会を設ける。実力が認められれば正社員への道が開けるという。 1月下旬から約200人の若手研究者の公募を始め、2月下旬に書類審査や面接を行う。このうちポスドクは60人で、独立行政法人の産業技術総合研究所と、家電や情報通信、食品などの企業との共同研究に研究職として参加してもらう。 また、理工系の学部・修士卒も130人を募集し、先端分野で利用する高度な実験装置や試験設備を操作する研究支援職での雇用につなげる。研究関連の事務職でも10人を採用する。 就業体験中は、給与として研究職の場合で年間約450万円を支給する。研究支援職なら400万円、研究事務職は380万円だ。 博士
認知科学は、人間の「知性」について、心理学をはじめ、哲学から神経科学、人工知能を扱う工学系の分野まで、様々な角度から学際的に研究する学問領域です。高度な思考を行ういわゆる「知性」だけでなく、「見る」「聞く」といった知覚作用(必ず脳による一定の情報処理が伴う)なども含めた、あらゆるレベルの知的な「営み」が研究対象となります。 その中で私が興味を持っているのは、創造的な発想や思考です。たとえば、私たちが新しく出会った物事を、すでに知っている物事の中から似たものを引き出し、結びつけて理解しようとする「アナロジー(類推)」については、長年研究を続けています。 最近力を入れているテーマは「ひらめき」。一見非科学的なこの現象を、科学的に説明できるかどうかという部分に興味があります。 あるパズルを使って実験を行うと、被験者は多くの場合、5分、10分と試行錯誤を繰り返した後、突然、「ひらめいた」よう
石田衣良(いら)さん 48 作家。秋葉原を舞台にした「アキハバラ@DEEP」を著す。若者の心理描写に定評がある。2003年に「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。 ――加藤智大(ともひろ)容疑者(25)はなぜ犯行場所に秋葉原を選んだのだろう 秋葉原はインターネットの掲示板のような街だ。ゲーム、フィギュア、パソコンなど様々な分野のスレッド(掲示板)に様々な立場の人間が書き込んでくるのと同じように、いろいろな趣味の人が各地から集まってくる空間だ。携帯サイトへの書き込みから想像すると、彼は孤独で、誰かとつながりたかったのだろう。秋葉原も携帯サイトも、遠い所にいても趣味が同じならつながることができる世界。どちらも彼の理想郷だったのではないか。 ――石田さんも秋葉原によく通っていたと聞いたが 私が秋葉原に行くようになったのは中学生のころ。音楽を聴くカセットの生テープを買いに月に2回は通ったも
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