アメリカのロサンジェルスを 舞台にした映画です。人種差別を テーマにしています。ぶつかりあうことで、うちとけていくという ものがたりです。なにが すばらしいって、エンドロールの「出演者の配列」です。ほとんど すべての映画では、主役から順番に 出演者の なまえを ならべています。ですが、『クラッシュ』では ABC順で ならべているのです! それは、まるで『クラッシュ』には 主役も わき役も いないんだ。それぞれに ドラマが あるんだ。それぞれに、それぞれなりの 生活が あるんだ。そんなふうに、さりげなく、そして つよく うったえているような 気がしたのです。あっぱれなもんだと よろこんでしまいました。こういうの、すきですね。 さて。 それにしても、わたしが いま こうして「人種差別」という表現を 安易に つかってしまうことに、人種を めぐる問題の ねぶかさを 感じます。属性差別(ぞくせい さ