平成20年7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の舞台になった洞爺湖町で20年度の観光客数が、前年度を約1割下回ったことが、7日までに分かった。来月でサミットから1年。町は知名度アップによる観光客増を見込んでいたが、世界的な経済不況などでサミット効果も減殺。“追い風”どころか“逆風”にさらされている。 町によると、観光客全体の入り込み数は20年7月までは前年同月比を上回って順調に推移した。しかし8月以降、国内客はガソリン価格高騰の影響などで減少、前年同月に比べ約3割減の月も。外国人客も7~10月こそ前年同月比で増えたが、リーマン・ショック後の11月以降は減少。20年度は約68万5000人で、前年度の約9割に終わった。 同町観光振興課は「まさか前年度割れとは。予想外だ。積極的にPRを続けたい」としている。