インフルエンザ予防接種に対して否定的な考えをもつ方々がよく引用する文献に「前橋レポート」と呼ばれる調査があります。このレポートは、1979年に群馬県の前橋市医師会が、インフルエンザの副作用と効果に不信感を持ち、接種を取りやめ、5年間に渡る研究結果をまとめたものです。その後90年前半にインフルエンザ予防接種の集団接種が廃止されるきっかけになったと言われています。 予防接種に否定的な考えをもつ方々の主張は、「前橋レポートで予防接種の有効性は否定されている」という短絡的なものですが、一体その中身はどのようなものでしょうか?前橋レポートで予防接種の有効性は本当に否定されているのでしょうか。内容を検討してみました。 なお、記事の構成は次のとおり。 前橋レポートの中身(予防接種は効かないのウソ)(こちらの記事から読むことをオススメします) 前橋レポートの中身(接種の有無による罹患率の差)(このページ)
![前橋レポートの中身(接種の有無による罹患率の差)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e61ccf6e0c2e365fdc0b5259949ebfe6fcfd794d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F1.bp.blogspot.com%2F-Xw7WcZORkXk%2FTj-LFMRn_BI%2FAAAAAAAAA0w%2FnG10-JbZnF0%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F199905_evidence_1.gif)