30代くらいのモンゴルの友人たちと話していると「エモ」という言葉をよく聞きます。彼らは時折ひどく感傷的になって(とくに深夜)、その状態を「エモになる」と表現します。「昨晩エモになって、朝までずっと1人で酒を飲んでた」とか「ときどきエモになって眠れなくなる」とか……。 日本の若者の間でも「エモい」という言葉が流行りましたが、日本人が使う「エモ」は「感動した」「青春っぽい」「グッとくる音楽」のように、わりとポジティブな意味合いが強い気がします。モンゴル人もポジティブな意味で「エモ」を使うことはあるものの、「感傷的になって寂しい」「孤独を感じる」といった意味で使うことが多いようです。 また昨日の深夜、ウランバートル在住の30代後半のモンゴル人女性と話していたら、彼女が「自分は昔から鬱っぽい気質がある」と言い出しました。私は彼女が画家であるために繊細な一面があるのかなと思ったのですが、本人いわく、