あなたの周りにも、いつも自分のことばかり話している同僚や友人が1人や2人くらいいるだろう。こういった人は自己主張が強くてナルシストのように思えるが実はその逆で、本当は自分に自信のない性格なのだという。 会話の中で“私”や“ぼく”、“オレ”などの一人称をやたらと頻繁に使うのは、権力があり、社会的地位も高くて自信がある証のようにも思える。ところが、James Pennebaker氏率いる米テキサス大学の調査によれば、社会的地位が高い人は“世界”を見据えて話し、地位が低い人は“自分”を見て会話をする傾向があるそう。そのため、自分のことばかり話したがるのは、話し手よりも自分の地位が下だと感じている表れだと考えられるという。 同大学がおこなった実験では、被験者をいくつかのグループに分けて役割を与え、それぞれの会話の内容を分析。その結果、“リーダー”の役割を与えられた人は、それ以外の人よりも“私”とい