アゴラ研究所所長の池田信夫さん総務省の有識者会議などで公共放送としてのあり方が議論されているNHKで、今後「改革」はどう進められるべきなのか。元NHK職員で言論サイトなどを運営する池田信夫アゴラ研究所所長(69)は「世界との競争が始まっている状況で、受信料制度の議論に終始すべきではない」とし、「NHK改革は、インターネット時代に日本の放送局がどう変わるべきかという視点から考えなければ」と提言する。 受信料から「自由」に――NHKの問題点は NHKの経営のあり方を根本的に見直すには、受信料制度とネットへの対応という2つの問題を避けては通れない。ただ、自民党などNHKの外部から出てくる意見は、基本的に受信料制度を維持した上で、負担をどうするかという話に集中している。議論が受信料制度絡みに矮小化される傾向が強いが、それでは問題の本質を見誤る。 とはいえ、今の受信料制度がネット時代に合っていないこ