1月23日は、小林カツ代さん(享年76)の命日。05年にくも膜下出血で倒れ療養生活を続けていたが、多臓器不全のためこの世を去った。あれから丸1年。夕方17時ごろ、東京都下のカツ代さん宅を訪れた車いすの一行が。車いすに座っていたのは、カツ代さんの長男で料理研究家のケンタロウ(42)。それを押していたのは、妻でフードスタイリストの大谷マキさん(41)だ。かたわらには、付き添いの女性の姿もあった。 ケンタロウといえば、12年2月4日のバイク転倒事故で病院へ緊急搬送。幸い一命は取り留めたものの、重い障害を負うことに。その後は妻のマキさんと二人三脚でリハビリに励んでいたが、3年が経っても復帰の声は聞こえてこなかった。 「事故後のケンタロウさんは記憶や感情表現に支障をきたす高次脳機能障害に加え、両手足の麻痺のため寝たきり状態。言葉もほぼ発することができず、食事も鼻からチューブで取っていました。しか