“あの文書”はウィルス付きファイル「Melissa」 1999年にデイヴィッド・L・スミス氏が、電子メールを自動的に大量送信する「コンピューターウィルス」を作成しました。「Melissa」と呼ばれてインターネットの世界を混乱に陥れたこのウィルスは、Microsoft Outlook/Wordで(ウィルスに感染した)文章を開くことで起動、50通のウィルス付きメールをマクロで自動送信するというものでした(JPCERT/CC/情報処理推進機構(IPA))。 ウィルスに感染したファイルを添付したメールを送信するのは、最初に感染ファイルを開いたときだけ。ですがOutlookがメールを送信できる状態までセットアップされていると、たとえほかのメーラーを使っていてもウィルス付きメールが自動送信されます。 Melissaによる被害の特徴は、ファイルを消したりコンピューターを初期化したりといったものではなく、