去年の春、私のSNSに、あやしげなセミヌードのアカウントから、友達申請が届きました。上半身裸でほほえむ美しい女性。 実はその女性こそ、大学のゼミの先輩で、イギリス人の父親をもつ、エマ・大辻・ピックルスさんだったのです。 華やかで切れ者、ゼミでも目立つ存在だった先輩がなぜセミヌードに? 私の取材が始まりました。 (ニュースシブ5時ディレクター 宮崎玲奈) およそ20年ぶりに再会したエマさん(42)。非常勤で働く内科の医師。私生活では8歳の男の子を育てるシングルマザーです。 エマさんは、10代のころから胃の膨満感や腸閉塞(ちょうへいそく)に悩まされ、20回以上入退院を繰り返してきました。 38歳を過ぎてから、胃と大腸がほとんど機能しないCIPOという難病と診断されました。 このままでは命に関わると、おととし9月、人工肛門をつくり、オストメイトとしての人生をスタートさせたのです。 「オストメイト