音楽学者の第一人者・岡田暁生さんと、博覧強記の音楽評論家の片山杜秀さんが、クラシック音楽について徹底的に語り合った対談本『ごまかさないクラシック音楽』(新潮選書)が、本日5月25日(木)に新潮社より発売されました。 古楽から、古典派、ロマン派、国民楽派、そして現代音楽までを丁寧に辿る入門書の体裁ながら、過剰な音楽愛ゆえの歯に衣着せぬ物言いで、これまでの音楽史の教科書とはまるで異なる形で「クラシック音楽の魔力」を浮き彫りにしています。 二人にかかれれば、有名作曲家も下記のような評価に……いっけん突拍子もなく思えるかも知れませんが、読めば深く納得できる内容で、音楽史においてそれぞれの作曲家が果たした意味がよく分かります。 ・バッハは「戦闘的なキリスト教伝道者」 ・ベートーヴェンは「クラシック株式会社の創業社長」 ・ベルリオーズは「資本主義のイデオロギー装置」 ・ショパンは女性・子ども市場を開拓