現在開催中の特別展「やまと絵-受け継がれる王朝の美-」。多くのお客様にお越しいただいています。展示されている作品はどれもこれも超有名作品ばかり。貸出をお許し下さったご所蔵者の皆様に改めて御礼申し上げます。 さて、お客様からは「教科書で見たことがあるけれど、「本物」を初めて見た」といったお声を多くいただいています。ですが、教科書や本で見るのと「本物」を見るのは大違い。ここでは、教科書や本などで見た印象が「本物」を前にした時に覆るいくつかの事例をご紹介したいと思います。 ケース1.思ったよりも大きい 「「本物」を初めて見た」に続く感想として、「これ、こんなに大きかったのを知らなかった」という声が多く聞かれました。例えば、教科書でも登場することの多い四大絵巻のうちの「信貴山縁起絵巻」や「鳥獣戯画」は、「意外に大きい」という感想を中学校の生徒さんから聞きました。 国宝 信貴山縁起絵巻 飛倉巻(しぎ